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2018年09月26日

#研修

【2年目フォローアップ研修】研修内容は、「ご入居者の睡眠」「薬剤に関する知識」です。

2018年9月19日、入社2年目の若手スタッフが本社に集まり、フォローアップ研修が行われました。スーツで本社に出社し、今日は勉強デーです。介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムでは、入社5年目まで毎年フォローアップ研修を行っているんです。
各ホームに配属された同期と久々に顔を合わせての研修なので、自然とやる気も入ります。
今回の研修内容は、「ご入居者の睡眠」「薬剤に関する知識」です。
それでは、研修内容をのぞいて見ましょう。

睡眠や薬剤の知識を得ることで、ご入居者のちょっとした変化を関連付けて考えることができます。

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ご入居者の中には、ご自分の体調不良を自覚できない方や、自覚できていてもうまく伝えることができない方がいらっしゃいます。そんな方々の一番近くにいるスタッフが医療系の知識を持っていれば、ご入居者のちょっとした変化に気づき、体調不良や薬剤の影響と関連づけて対処することができます。また、病気の特性を理解したさりげない配慮も行えるため、ご入居者の安心へと繋がります。もちろん、看護師という医療職が配置されていますが、ケアスタッフが医療系の知識を持っていなくていい、ということではないのです。

グループワークの時間です。

事例:89才男性、一人暮らし、認知症あり
認知症に加え、もともと患っていたひざ関節症が悪化し歩行困難に。そして、介護認定で要介護2となり、アズハイムに入居。

このご入居者が就寝時間になっても長く起きていることが多く、起床時間に起きれずに日中もウトウトされているご様子。
さて、こんな場合は?
自分の意見が3つのどの意見と近いのか、話し合いました。

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①ご入居者の望む生活をサポートすることが私たちの役目。このご入居者がしたいと思う生活をサポートしていけばいい

②集団生活の場でもあるので、規則正しい生活をしていただいた方がいい。

③医師や看護師に相談し、睡眠薬を処方してもらい夜にしっかりと眠れる方がいい
結果、このご入居者には睡眠薬が処方されました。

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高齢者が、夜眠れなくなる原因は様々です。

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■体調面(体のかゆみ・頻尿・痛み・息苦しさなど)
■日中の過ごし方(興味をもてる活動がない・日中に日光を浴びていないなど)
■不安感
■家族や友人の病気・死亡
■薬の副作用
■夜間の空腹
■転居
■騒音
■時間の手がかりが得られない状況

多くの要因は、「高齢だから」ではなく、私たちにも共通するものだと気づきます。こうした要因が生じた時、私たち自身は必ずしもすぐに「睡眠薬を飲もう」とは思わず、原因を解消することに重きを置いているはずです。アズパートナーズでは、ご入居者の対応でも同じ思考が必要だと考えてます。なぜなら、薬は作用があるものであると同時に、副作用もあるものだからです。

高齢者の5人に2人が5種類以上の薬を使っていると言われています。

そんな薬の使用状態のなか、高齢期の生理的変化に注意が必要です。薬の吸収、代謝、分布、排泄過程に作用し、薬効の増減や副作用に影響をもたらすからです。

例えば、血液中のタンパク質量の低下により服薬作用は増強し、薬剤感受性の低下により服薬作用は減少します。

副作用が疑われる主な症状には、体のかゆみ、多汗、震え、むくみなどがあり、意識障害を起こすこともあります。

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参加したスタッフの声

■睡眠について、ただ漠然と「昼夜逆転は改善しないと」「日中は起きていていただこう」と思っても、具体的に何をどうしたら良いのか分らなかったが、原因を探り、その原因を除去するという順序で検討していけば良いのだと理解できた。実際、ホームにも昼夜逆転しているご入居者がいらっしゃるので、早速ホームに行ったら観察してみようと思う。

■睡眠に関連する環境についての会話の中で、同じアズハイムでも居室環境にはホームごとに違いがある事を知った。気兼ねなく会話ができる同期のメンバーと情報交換できて良かった。

■薬について、ただただ「決まりだから飲んでいただかないと」と考えるのではなく、どんな薬なのか、なぜこの薬が必要なのか等を私たちが知っている事は大切な事だと思った。(テーマが)医療と聞いて難しそうと思ったけど、介護職にも必要な知識だと理解できました。

■グループのメンバーからポジティブフィードバックをもらい、自分が意識して頑張った部分に気づいてくれている人がいる事がわかって嬉しかった。ホームの現場でも、自分の良さに気付いてもらえれば嬉しい、だからこそ人の良さにも目を向けていこうと思う。

研修担当者の声

今回は、アズパートナーズ5本の柱の一つ、『医療』の視点で研修を行いました。最初、今回のテーマを伝えると皆、「難しそう…」と表情を曇らせていましたが、自分で考える(自分の意見や考えを持つ)→他者と共有して考えを深める→より良い考えを生み出す、という流れを大切に、一つ一つの時間を大切に取り組んでくれました。睡眠という身近なテーマが題材だったこともあり、決して自分たちに関係ない話題ではないのだという意識で取り組んでくれました。
また、後輩ができ、先輩として手本となる姿勢も求められるメンバーです。ご入居者に対してはもちろん、スタッフ同士の連携のためにも「他者の良さ」に気づき、かつそれを伝えられるようになってほしいと思っています。(人は、褒められたら嬉しいものです。)受け身ではなく、自分から気づいて発信する姿勢を身につけていってもらえるよう、教育研修チームも頑張っていきます!

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