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アズハイム川崎中央

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アズハイム川崎中央

2018年09月01日

#研修

【AH川崎中央】8月のラウンド研修☆介護予防の意義や、ICFの理解の再確認をしました。

2018年8月17日、川崎市高津区野川にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム川崎中央にて研修が行われました。新卒スタッフ2名、7月入社の新しいスタッフを1名含んだ5名での研修となりました。

介護予防とは・・・ 高齢者が要介護状態になるのをできる限り防ぎ、要介護状態になってもそれ以上悪化しないように維持・改善を図ることです。

ご入居者がいつまでもその方らしく、自立した生活を営む事が出来る様な支援をするために、介護予防と事故を未然に防ぐこと、一度起きた事故に対して再発の防止をする事が重要です。
65歳以上で介護を必要とする状態に至る原因は脳血管疾患、高齢による衰弱や骨折・転倒が原因となる場合が多くなっています(平成25年の国民生活基礎調査より)。したがって、介護予防では脳血管疾患などの要因となる生活習慣病の予防と、高齢による衰弱や骨折の要因となる廃用症候群や転倒・転落事故予防が重要になります。

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廃用症候群とは、病気や怪我での安静による日常生活の不活発さから生じる身体的・精神的機能の低下のことです。

例えば・・・「筋肉の痩せ衰え」「関節の動きが悪くなる」「骨が脆くなる」などの様々な症状が、ベッドでの長期安静時に起こり得ます。他にも、実に様々な症状が起こり得ます。病気=安静ではありますが、これが長く続けば続くほど、廃用症候群を引き起こしてしまいます。また、廃用症候群は一度起こると、重度化すると言う悪循環に陥ります。

スタッフが介護予防の視点を持つことで、高齢者一人一人の生きがいや自己実現のための取り組みを支援し、QOL(生活の質)向上を目指します。

ご入居者にとって、提供されるサービスでより望ましい生活が実現できているかを重視することが大切です。

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どんなに重い障害を持ち、仮に介護サービスを必要とするようになったとしても、ご入居者お一人おひとりがその方らしい人生を望むことに変わりはありません。ご入居者にとって、ホームを利用することは、その方のより望ましい生活を実現していく手段だと位置づけることができます。

ご入居者の生活を支援する際には、どのような根拠に基づきどのようなケアをどのような手順で提供するかを明らかにし、スタッフ全員が共通認識として理解していることが必要です。

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スタッフ全員の共通認識として、ICF(国際生活機能分類:2001年WHO採択)の考え方に基づいて取り組むと、職種を問わず共通した認識でご入居者を支えやすくなります。
ICFは1980年に作成されたICIDH(国際障害分類)を改定し作成されたものです。ICIDHが身体機能の障害によって生じる生活機能の障害や社会的不利に着目して分類するのに対し、ICF は普遍的な人間の様々な生命・生活に関する機能を分類するものです。障害という言葉の偏見をなくし、障害をありのまま理解しようとするモデルです。

ICFの視点を持つと、病気や障害だけでなく「生きることの全体像」を捉えて、「助けるだけの介護」から「よくする介護」を考えることができます。

合わせて、介護事故予防、食中毒対策、緊急事態の対応に関しても学びました。

担当者の声

一般的に介護予防と聞くと、「高齢者が要介護状態になることを出来る限り防ぐこと」とイメージされることがありますが、それだけを介護予防と捉えてしまうと、私達スタッフはそこにかかわる機会が殆ど持てなくなってしまいます。「要介護状態になってもそれ以上悪化しないように維持・改善を図ることを目指す」ということも介護予防に含まれるということに、スタッフが「なるほど、言われてみると確かにそうですね」と納得されていました。病気やケガをした際に高齢だからと過剰に安静を続けた結果、廃用症候群に繋がる可能性がありますが、改善することができれば、ご自分で出来る事が増えてご入居者自身も幸せになりますし、私たちのやりがいにも繋がります。

現状の維持・改善が大切だからといって、「活動」することを人から強いられるのは苦痛になりますし、意欲的に取り組みたいと思い難いものです。スタッフはご入居者が意欲を持って取り組める支援を考える視点、つまりICFの参加や個人因子をしっかりと掴むことが必要です。

「昨年1年の研修を通してお話をしてきた、ICFについてどれくらい理解が出来ていますか?」と質問すると、みなさん苦笑いをしながら目をそらしていますが、今回はICFについての基本的な考えを再度お話しました。ICFとはどんなアセスメント方法なの?どのように活用するの?ICFの参加と個人因子を掴めていない状態でご入居者に接した場合と、しっかりと情報収集と共有がされている上でご入居者に接した場合の例を挙げて説明すると、何度も頷く姿も見られ、「あ~。なるほど!」と笑顔がありました。

このご入居者はどんな生活を望んでいるのかな?今以上にご自分で出来る事を増やせるためには、どんな支援が必要なのかな?と興味を持ち積極的に関わっていくことや、ご入居者から頂いた情報を上手にICFに当てはめてよりよい生活を送れるためにはどうするかを考えられるスタッフになって欲しいです。

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