2021年11月25日
【機能訓練指導員ミーティング】上期の振り返りや下期の取り組みについて話し合いました。
2021年11月15日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズ本社(東京都千代田区)と各ホームをZoomでつなぎ、今期4回目の機能訓練指導員ミーティングを行いました。
22ホーム中18ホームの機能訓練指導員(Functional Trainer;以下FT)が参加しました。
18期アズハイムのリハビリのテーマは、「できるの次のできる」です。
「4本の矢」における生活リハビリが生活改善に寄与するため、生活リハビリ設定方法や多職種連携など研鑽を積んでいます。
早いもので下期に入り、下期の1回目のミーティングとなりました。上期では多くの方のFIM改善が確認でき、取り組みが前に進んでいるという実感を得ました。そんな中で、今回の研修は上期の振り返りと下期の課題を確認することを中心に進行していきました。
「18期生活リハビリの取り組み、上期振り返りと下期へ」
全22ホームにおける上期のFIM改善者がたいへん多くのご入居者で確認することができました。正直自分たちで行っていることなのに、一度目を擦る感覚でした。「慢性期」「維持期」という言葉もありますが、やはり「生活期」がしっくりくる結果でした。また、今期大事なもうひとつテーマとして「できるの次のできる」があります。これは生活リハビリにより階段をひとつずつ上がるように自立度改善を図るものです。上期終了時点ではまだこの数値は少ないものとなりました。原因はいくつか考えられるのですが、6月から開始して単純に時間がまだ短いことも因子の一つと考えられます。しっかりと分析をして下期一人でも自立度改善の階段を複数段のぼれるように対策を練っていきます。
「多職種における生活リハビリ連携について」
アズパートナーズでは、多職種で生活リハビリを発見・設定・実施できるように現在奮闘中です。それぞれ個々で生活リハビリを実施しているスタッフがたくさんいることを、上期最後の研修(9月)で知ることができました。また、その研修ではアズハイムとして統一した考えで行えるように、スタッフに現場で実際に発見・設定をしてもらいましたが、それぞれの職種でとても熱い発見がありました。
ご利用者・ご入居者の事を考えた発見は本当に嬉しいですね。下期が始まりまだ10月の実績しか出ていませんが、各ホーム特長があります。例えば、看護スタッフが熱心なホームや、ケアマネージャーが熱心なホーム、万能ホームなど。それぞれ得意なホームのFTにどのような取り組みをしているのか、を共有して少しでもそれぞれの発展につながるように意見を出し合いました。
まだ始まったばかりです。
「千里の道も一歩から」と言う通り、それぞれの強みが活かされつつ、アズハイム一丸となって生活リハビリの発見・設定・実施ができるようにこれからも取り組んでいきたいと思います。
後半1時間は「自由に語る時間」です。
この時間は自由参加で行うようにしました。4〜5人くらいで残るかな?と考えていましたが、ほとんどのメンバーが残ってくれました。
ミーティングの本編での内容に対して「ぶっちゃけどう?」とか「うちのホームはこんな感じ」など、それぞれ普段思っているけど、同じ立場のFTに聴いてほしい!という本編とは違う意味で重要な時間になっています。このような時間も大切なんだなと再確認しました。
研修担当者の声
コロナウイルスが少し落ち着きを見せ、当社でも徐々に通常運転へと向かっています。コロナ禍でオンライン会議が確立されました。ただFTはリハビリが担当ですので、やはり実技が大事な要素なので、できればまた実技も行っていきたいです。
運動療法は、教科書的な内容が基本となり、個別性に対応するためにアレンジする対応力が非常に大事です。さらに、それを体現できる自分の運動能力が伴わなければ相手に必要な運動を提供する事ができません。つまり人よりもリハビリをできるようになるということは、人よりも動けるようになるということになるわけです。
しかし、ここでジレンマが生まれます。自分が動けるようになればなるほど、リハビリで治せるようになる半面、人が動けない動きを知ることになります。つまり、自分ができても他人には難しいという現象が生じるのです。誰が行っても結果が出る事の重要性、誰もができない事の重要性というのは常に二律背反です。“リハビリの専門家“として関わるからには、この二律背反はどちらも各自のバランスをとっていかなければなりません。そのために実技ミーティングは有効な一つの手段となりえると痛感させられるコロナ禍でした。当社のFTがリハビリで治せる専門家になり、かつ多くの人が改善する方法を提案できるよう今後もアプローチをしていきます。