2017年12月12日
【AH横浜上大岡】ラウンド研修 12月のテーマは【障害の理解と基本理念】【疾患の理解—認知症】
2017年12月11日、介護付きホーム(介護付き有料老人ホーム)アズハイム横浜上大岡でラウンド研修が実施されました。ラウンド研修には知識と実技があり、今回は知識を得る研修となります。ラウンド研修の目的は以下4つです。
①職員のキャリアアップの指標を提供する ②職員の継続的な学習意欲を高める
③職員のケアのレベルを高める ④介護福祉士の割合を増加させる
まず、今回の研修テーマの1つ【障害の理解と基本理念】からスタートです。ご入居者を支援していく上で介護職として「障害」を理解することが非常に重要な要素となります。障害を持つ方を理解をする・現実をとらえる方法として研修では自分自身に置き換えて様々は視点で考えてみることから始めます。
例えば、「障害」ということばからどのような人や状態をイメージするか。また自分の身体に何らかの障害が生じたと仮定して、その時に自分はどんな生活を望むか。などを個人で考え、グループディスカッションをします。ラウンド研修ではこのグループディスカッションのより一緒に働く仲間の考え方などが分かるということも大きな特徴です。
①ノーマライゼーション ②リハビリテーション
「障害」を理解する上で必要な基本理念→①ノーマライゼーションとは、障害を持つ人でもそうでない人でも、地域で普通に生活ができる仕組みを作っていこうとする考えてをいいます。②リハビリテーションは単に機能訓練のことをいうのではなく、障害のために人間的生活条件から疎外されている者の全人間的復権を目指す技術およぶ社会的、政策的対応の総合的体系といえます。①は聞いたことがあるけど、ちゃんと意味を理解していなかった。という声が多くあがりました。また、②は介護の現場で日常で使われる「リハビリ」という言葉。ただ、その先に目指すものが一人ひとり違うということをこの研修を通して学びます。また難病、難病の中でもパーキンソン病の4大運動症状の知識を得ます。その上で支援で気を付けるべきポイントを皆で意見交換し、チームとして共有を深めます。
次に、介護職として、原因や状態などを理解する必要のある「認知症」に関して考えます。認知症の原因、症状の差異など、グラフ、表などを参考に確認します。例えばアルツハイマー型認知症になった方の人格がどのように変化するか、女性と男性、どちらが一般的に多いのか、また脳血管性認知症との発病年齢や感情の違いを理解します。認知症による影響の中で知るべき「記憶の仕組み」記銘(学習する・覚えこむ)→保持(忘れないようにしまっておく)→想起(思い出す)という階段をたどって処理されるということ。そして記憶の分類には時間による分類・内容の性質による分類があります。これらを理解した上で介護職としての心得を統一します。
認知症の人の見ている世界を理解しましょう。
理解することは得た知識を披露することではなく、聞いてみる。話を想像する。反応を伺うなど身近なことから始めることができます。時間に追われて仕事をしていると認知症の方としっかり向き合う時間が持てていないのではないかと感じることも多いのではないでしょうか。認知症の方が過ごしている世界観を理解し、お一人おひとりに寄り添った支援を考えていくことがとても大切です。
今日の研修を通して
障害を理解する上でキーワードで出てきた「ノーマライゼーション」という言葉は知っていたが、意味までは理解していなかった。今日の研修でどういうことなのかを理解する事が出来た。 自分に置き換えることで、障害を持った方を特別視するのではなく視点に立っての考えることの重要性、サポートの方法などを具体的に考えることが出来た。時間に追われて仕事をしてしまっていたので、研修を機会に一人ひとりのご入居者としっかり向き合う時間を持とうと思った。(スタッフ)ラウンド研修で得た知識、気づきを活かし、ご入居者お一人お一人に寄り添った支援をして欲しいと思っています(ケアアドバイザー)ケアアドバイザーによりラウンド研修は2018年も続きます。