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2019年12月25日

#研修

【新卒4年目フォローアップ研修】ICF(国際生活機能分類)の理解と、それを基にした「夢を叶えるプロジェクト」を考えてみました。

2019年12月11日、東京都千代田区にある、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズ本社にて、新卒4年目を対象としたフォローアップ研修が行われました。10時〜13時まで、16名の参加で行いました。

ICF(国際生活機能分類)とは。

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障害を持つ持たざるに関わらず、全ての人を対象とした生活機能、即ち生きることの全体像を現すものです。
端的に表すと、ご入居者の全体像、その方らしさとは?その方が望む暮らしは何か?を理解するためのツールです。

ICFをより深く理解するために、
「生活機能」「背景因子」この2点に関してさらに知識を深めます。

「生活機能」に関して。

病気や障害をもちながらも、日常生活の不自由さ、社会生活からの疎外感などを改善するためのアプローチをすることが重要となります。活動や参加に対するアプローチの改善によって、3つのレベルに相互作用が生じ、生活機能の向上に結びつきます。活動・参加(生活・人生)は一人ひとり異なったものであり、個性も関るため複雑なものです。心身機能が改善すれば生活が向上するという単純なものではないため、その人の生活全体や人生を含めて考えていく必要があります。

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「背景因子」に関して。

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活動・参加はその背景となる因子(環境因子、個人因子)との相互作用によっても大きく変化します。それらはICFの生活機能モデルの中に示されているように、それぞれが双方向の矢印によって表されています。言い換えれば、個人の生活機能は、健康状態、環境因子、個人因子の相互作用が、複合的な関係によって成り立っているということです。
環境因子は大きく、物的環境、人的環境、社会的な環境の3つに分類されます。

個人因子は個別性が高く、年齢、性別、生活歴、職業歴、学歴といったもののほかにも、価値観やライフスタイル等も含まれます。個人の趣向や性格等も含まれるため、活発であったりそうでなかったり、大勢の集団の中に加わることを楽しく感じたり、不快に感じたりするという違いもあります。したがって個性と生活機能の相互作用ということが言えます。

「夢を叶えるプロジェクト」を考え、発表しました。

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今回はご入居者のケアプラン、事前調査シートを1名分持参していただき、その方のICFを作成して、ご入居者が本当に「したい暮らし/叶えたい夢」と、それを阻害している要素を考えました。

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グループ内で、「夢を叶えるプロジェクト」を企画・発表、意見交換するということを行いました。客観的に聞いてもらうことで、不足情報が見えてくることもあります。

研修参加者の声

■ICFについて苦手だったので、作成してみる機会があって良かった。
■ICFについて振り返り、少し理解できた気がする。
■重要性については再度理解できたが、他者に説明できるとまでは言えない気がする。
■自分が把握している情報が足らない、捉えかたの不足に気が付いた。
■デイサービスに置き換えて考えるのが少し難しかった。
■苦手ではあるけれども他のご入居者のも作成してみたい。

研修担当者の声

生活機能は3つの視点で成り立っており、どれも双方向に矢印が向いているように全部イコールで大切であることが大前提となります。その中でも特に、「参加」ということがいわゆるアズの売りにしているアクティビティなどに繋がっていきます。(参加:人生レベルで捉えられる社会や家庭内の役割等)
そして心身機能・身体構造・活動は日頃のケアや関りによって見えるものです。
事前調査シート等からもある程度抽出することが出来ます。
背景因子(環境因子・個人因子)も一緒です。環境についても意識しなくても見える環境もあります。アズハイムシリーズも環境の一つです。お住いの状況、居室の状態もわかりますよね?
でも、個人因子はご本人の性格、どのようなことが好きで嫌いで、どのような人生を歩んできたのか等ご本人ならではの要素はきちんと見に行こうと思って見に行かないとわかりません。
お客様の状態像は支援する上で把握することはとても大切ですが、更にその人らしさとは?という人物像の情報・分析ができるようになっていただけると、ご入居者のしたい暮らし、望む暮らしを導きやすくなります。そうすると満足度にも繋がっていきますので、苦手意識を持ちすぎずにICFを活用しながらお一人おひとりのご入居者と向き合い関わっていただきたいです。その際に、ケアプランの目標等も連動していて欲しいです。

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