アズハイムが選ばれる理由
夢を叶えるプロジェクト
目標を持ち、その実現に向けて取り組むことで、ご入居者の表情が明るくなったり、生活への意欲が高まったり、
身体の状態にも前向きな変化が見られることがあります。
アズハイムでは、ホームご入居後も「できること」「やってみたいこと」をあきらめず、その方らしい夢や目標を実現できるよう、お一人お一人の想いや価値観、これまでの歩みに寄り添います。
実現までのプロセス
アズハイムでは、データに基づいた根拠のある質の高いケアを実施し、ご入居者の夢の実現に向け、担当スタッフが主となりチームで取り組んでいます。
夢を叶えるプロジェクト それぞれのストーリー
「もう一度ボウリングを」
あきらめなかった半年間の挑戦

N.M様【81歳女性】
[アズハイム町田]
要介護3


若いころに流行していたボウリングに熱中されていたM様。当時の思い出を楽しそうに語られる姿から、「もう一度あの感覚を味わっていただきたい」との思いで、ボウリングを楽しんでいただく体験を目標に掲げました。
しかし、コロナ禍や2度にわたる骨折入院により、計画は中断。退院直後はベッドから起き上がることも困難で、「本当に歩けるようになるのか」と不安な状態が続いていました。それでも一度はあきらめかけた夢に再び挑戦するため、M様の状態に合わせたリハビリをスタート。まずは足に負担の少ない移乗から始め、少しずつ立ち上がる練習、車いすの自走へとステップを重ねました。日々の生活の中でも体操や個別リハビリに継続的に取り組み、2度目の退院から半年後、「ボウリングをする夢」を叶えることができました。

当日は、10フレームのうち3フレームを投げられるまでに回復。懐かしいボウリング場の雰囲気に包まれながら、笑顔でコーヒーの時間も楽しまれ、スタッフとの会話にも花が咲きました。現在は、「おしゃれをして、おいしいものを食べに行きたい」という新たな目標に向かって、引き続き個別アクティビティや生活リハビリに前向きに取り組まれています。
※写真はイメージです。
「私はテーラー」
あの頃の自分を取り戻す

A.K様【85歳女性】
[アズハイム神宮の杜]
要介護5


入居当初のK様は、BPSD(認知症に伴う行動・心理症状)の出現や、日常生活全般にわたる介助が必要な状態でした。
そこで、私たちはK様のこれまでの人生に丁寧に耳を傾け、現在の課題を整理、可視化することで、K様を深く理解するところから始めました。その中で、若いころにテーラーとして活躍されていたご経歴に着目し、K様の興味関心を引き出すために「小物を作る」という目標を設定しました。自立支援の観点では、日常の基本動作を丁寧に見直したところ、特に排せつ時にBPSD症状が出やすい傾向があることを把握。環境調整や声かけの工夫を重ねた結果、改善の兆候がみられました。

約10ヶ月後には個別アクティビティの時間に、見事な手際でコースターを完成され、私たちは次なる目標として「遠方に住むひ孫様に、ハロウィンの衣装を手作りしてプレゼントする」という夢を掲げました。
K様は、型紙の作成から布の裁断、縫製まですべてを自らの手でこなし、数日後には愛情のこもった衣装を完成。メッセージを添えて、ご家族に贈られました。後日、その衣装を着たひ孫様の写真が届くと、K様は満面の笑みを浮かべながら写真を眺められ、スタッフと一緒にその喜びを分かち合いました。
※写真はイメージです。
「うなぎ屋開店」
おじいちゃんのウナギをもう一度

Y.O様【82歳男性】
[アズハイム城東公園]
要介護2


高校卒業後から75歳まで、奥様と共にうなぎ屋を営まれていたO様。認知症を発症しホームにご入居後は、日中の多くをお部屋で過ごされ、活動量も減少していました。ただ、夕食後に立ち上がり掃除をされるなどの行動がみられたため、長年の生活習慣が今も身体に残っているのではないかと仮説を立て、「ホームでうなぎ屋を再現する」という目標を設定しました。
認知症ケアとして回帰型アプローチを行い、うなぎ屋の1日の映像を視聴いただき、反応のあった場面を参考に個別アクティビティに取り入れました。のれんをくぐる、掃除、串打ちなどの作業を重ね、約4か月後には包丁も扱えるまでになりました。

そしてついに、ご家族を招いてお店を再現。当日は、「おじいちゃんのうなぎが食べたい」と話していたお孫様もお手伝いに参加しました。かつて二人三脚でお店を切り盛りしていた奥様も加わり、調理を進めるうちに、O様の中に職人としてのこだわりや表情が次第に戻ってきました。こうして、O様の夢は見事に叶えられました。
日々の練習で運動量が増えたことで、水分摂取の量も増えて平均睡眠時間も1時間増えました。また、排泄状況・コミュニケーション・認知機能の向上にもつながりました。
※写真はイメージです。