【よく分かる】老人ホーム入居までの流れと対策
老人ホームの入居は複数のステップを経て進みます。早めの準備が重要な理由や、入居時に注意すべきポイントを解説します。

老人ホームへの入居の流れは、要介護認定、施設の選定・見学、申し込み、入居審査、契約、準備という複数のステップを経て行われます。スムーズに進んでも1〜2カ月、人気のある施設では数カ月〜1年以上かかることもあるため、早めの準備と情報収集が重要です。そこで、今回は老人ホームまでの入居の流れに加え、その他入居の際に注意するポイント(対策)などを紹介していきます。
<もくじ>
老人ホームの入居を検討しはじめるきっかけ
老人ホームの入居は誰に相談すればよいのか
老人ホーム入居までの流れ
入居前に確認すべきポイント
老人ホームの入居までにかかる期間とスケジュール
老人ホームの入居日に持参する物
入居当日に家族が行うサポート
老人ホーム(施設)「見学」のポイント
介護付有料老人ホームという安心の選択肢
介護付有料老人ホームのことならアズハイムへご相談ください
アズハイムが提供する料金プラン
まとめ|「安心して任せられる施設」を選ぶために
Q&A|老人ホーム入居までの流れなど

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老人ホームの入居を検討しはじめるきっかけ
高齢者の介護が家庭で困難になってきたとき「そろそろ老人ホームの入居を検討したほうが良いのでは」と考える方は多いでしょう。
老人ホームの入居を検討するきっかけとしては「在宅介護の限界を感じ始めたたとき」や「入院による急激な状況の変化」などの理由が多いようです。 また、病気や認知症の悪化なども理由として多く、全体的に身体状況の変化がきっかけになっているようです。特に、認知症に関する行動変化は家族に強いストレスを与えることがあり、在宅介護の継続を難しくしているようです。
このような状況が続くと、高齢者本人のQOL(Quality of Life/生活の質)の低下はもとより、介護を担うご家族の心身の負担増加による体調悪化も懸念され、「共倒れ」のリスクが高まります。高齢者の心身に変化が見られた段階で、専門家や外部機関に早めに相談し、施設の利用を含めた多様な介護サービスの選択肢を検討することが重要です。
老人ホームの入居は誰に相談すればよいのか
老人ホームの入居を検討しはじめたら、まずは「ケアマネジャー(介護支援専門員)」に相談しましょう。
ケアマネジャーは、介護保険制度の運用に精通し、高齢者本人の状態・家族の希望・地域の施設情報などを踏まえ、老人ホームへの入居をはじめとした様々な選択肢を提案してくれます。施設を選ぶ場合は、「施設(種類)の選定」「要介護度に応じた入居先」「必要書類の準備」「申し込みの段取り」まで多岐にわたり支援してくれます。
また、ケアマネジャーに相談する以前に、そもそも介護サービスを受ける手続きを必要とする場合は、まず「地域包括支援センター」へ相談しましょう。
介護保険サービスを受けるためには、まず「要介護認定」の申請が必要となりますが、これを進めるために必要な窓口が地域包括支援センターです。
各市区町村に設置されていて、介護支援に必要な様々なサポートを無料で行ってくれます。
老人ホーム入居までの流れ
老人ホームへの入居は、ただ「施設を選んで入る」という単純なものではありません。
要介護認定から施設の資料請求、見学、申し込み、審査、契約、そして入居準備までいくつかの段階を経る必要があります。
ケアマネジャーのサポートを受けることで、段取りよく進めることができ入居までの負担や不安を減らすことができます。
そこで、ここでは老人ホームの入居に至るまでの全体像を段階ごとに紹介します。
1.入居条件の確認(要介護度、年齢など)
まず、確認すべきは、「その施設に入居できる条件を満たしているか」です。
特別養護老人ホーム(特養)のような公的施設では、原則として要介護3以上であることが入居条件となっています。また、施設によって入居年齢の条件が「原則65歳以上」「60歳以上」「要支援者も可」など異なります。医療体制にも違いがあり、胃ろう・吸引・インスリン注射・認知症対応など、必要なケアが対応可能かどうかも重要な確認項目のひとつです。
まずは、本人の要介護度と年齢、医療的ニーズなどを整理し、対象となる施設の種類を絞ることからはじめます。
2.希望条件の整理(立地、予算など)
入居条件を満たしたうえで、次に行うべきは、高齢者本人および家族の希望条件を整理することです。たとえば、「自宅や家からの距離(立地)」「入居一時金の有無と総費用(予算)」
「施設の雰囲気」「レクリエーションや食事の内容」など、希望に見合う施設を探していきます。
ちなみに、介護情報系サイトの調査によれば、老人ホーム選びで最も重視されるのは「費用・立地・スタッフの質」となっています。
3.情報収集・資料請求
施設選びは、主にケアマネジャーからの紹介が中心になりますが、自治体の高齢福祉課、介護施設検索サイトなども活用することができます。また、複数施設に資料請求を行うことも可能です。
4.施設の見学、体験入居
施設の見学は必須です。複数の施設を訪問し、比較検討するのもよいでしょう。
その際には、「スタッフの接し方、声かけの状況」「ご入居者の表情や過ごし方(活気があるかどうか)」「居室や共用スペースの清潔感」「食事内容やレクリエーションの内容」などをチェックしましょう。
また、体験入居が可能な施設かどうかも確認してみましょう。生活リズム、食事、他のご入居者との相性などを肌で感じることができ、入居後に起こりがちな認識のミスマッチを防ぐことができます。
5.仮申し込みと入居審査
見学を終えて「この施設に入りたい」と思ったら、まず「仮申し込み(入居申込書の提出)」を行います。その後、施設側で「入居前の最終調整(面談や書類確認)」が行われます。
この段階では、本人の健康状態や介護度、家族の支援体制、緊急時の対応などが対象となります。公的施設では入居希望者が多いため、優先度(緊急性や在宅困難度)に応じて入居順位が決まることがあります。
一方、民間の有料老人ホームは入居条件に関して比較的柔軟な場合が多く、審査のスピードも早めです。
6.必要書類の準備と面談
入居の手続きにはいくつかの書類が必要です。施設や介護度によって異なりますが、一般的には以下のようなものが求められます。
・健康診断書(3ヶ月以内)
・主治医の紹介状
・介護保険証の写し
・要介護認定情報(認定通知書やケアプラン)
・身元引受人、連帯保証人の情報 ほか
面談時には、施設職員が本人と直接会い、生活動作、会話能力、医療的ニーズなどを確認します。家族も同席し、今までの介護の経緯や本人の性格などを話し施設側と共有します。
注意点としては、本人の意思確認ができない場合や、その施設では対応できない医療的ケアが必要な場合は、入居を断られるケースもあるということです。
7.本契約から入居日までの手続(準備)
入居が決定したら本契約の締結となります。
契約時には、重要事項説明書や入居契約書を熟読し、費用面や退去条件をしっかり確認しましょう。特に、解約時の返金規定や、追加費用の条件などは事前確認が必要です。
入居日が決まったら、次は引っ越し、荷物準備、生活用品の購入などを進めます。施設から「持ち物リスト」が提供されることが多いため、それに従い準備します。
また、入居当日は本人が不安を感じやすいタイミングです。できるだけ家族が同行し、高齢者本人のスムーズな生活開始につなげます。
入居前に確認すべきポイント

老人ホームの入居を決断する前に、費用面、契約面、保証人、医療対応状況といったことをきちんと確認しておくことが重要です。
これらを曖昧なまま進めると、入居後のトラブルにつながる恐れがあります。ここでは、事前に確認しておくべき代表的な4つのポイントについて紹介します。
費用の目安と内訳(月額費用・入居一時金)
老人ホームの費用は、施設の種類、立地、契約形態などによって大きく異なりますが、一般的には「月額費用」と「入居一時金」の2つとなります。
月額費用に関しては、在宅介護と施設介護で負担額に差があり、目安としては在宅介護で月額約5.2万円、施設介護で約13.8万円程度とされています。
「入居一時金」とは、主に民間の有料老人ホームにおいて求められる初期費用であり、分かりやすくいえば、居室や共用設備の使用料に相当する“家賃の前払い”です。入居時に一定期間分の家賃を事前にまとめて支払うことで、入居後に支払う月々の費用を抑える仕組みになっています。
この入居一時金の金額は、施設のグレードや立地、提供されるサービス内容によって大きな幅があります。中には入居一時金が0円のプランを提供する施設もあれば、数千万円規模の高級施設も存在します。一見すると「非常に高額」といった印象を受けるかもしれませんが、実際の相場感を知ることで、現実的な選択肢が見えてきます。
全国平均額:約170万円
実態に近いとされる中央値:18〜20万円
このように、一部の高額施設が平均値を押し上げているため、実際には数十万円程度で入居可能な施設も多く存在しています。施設選びの際は、金額の“平均”だけでなく、“中央値”にも目を向けることが大切です。
契約内容と重要説明事項の内容
老人ホームの契約は、主に「入居契約書」「重要事項説明書」の2つです。
ここに記載されている内容をしっかり理解しておくことが大切です、特に注意したいのは以下となります。
・解約時の返金条件(入居一時金の返還ルール)
・途中退去時の違約金の有無
・介護度が変化した場合の対応(追加料金・サービス変更)
・契約解除条項(施設側が退去を求める条件) ほか
たとえば「退去時に一時金が返ってこない」「認知症が進んだら追加費用が発生した」という事例は、十分に理解せずに契約したことが原因になることが多いです。
契約書や重要説明事項に不明な点がある場合は、その場でしっかり質問する、ケアマネジャーに相談するなど、そのままにしないようにしましょう。
保証人の役割(責務)
老人ホームへの入居には、保証人(または身元引受人)が必要なケースがほとんどです。施設側が求める理由は、万が一の医療同意・支払い滞納・緊急時対応に備えるためです。
一般的に、保証人には以下のような役割が求められます。
・緊急時の連絡対応・様々な意思確認
・入居費用の滞納時の支払い責任
・退去時の手続きや引き取り ほか
保証人の条件としては「三親等以内の親族」が原則とされますが、家族関係が疎遠な場合は、「後見人制度」などを利用するケースも増えています。特に、高齢単身者や子どもがいない方にとって保証人の確保は早めに検討しておくべき課題です。
施設によっては、「連帯保証人」と「身元引受人」の両方が必要なこともあります。それぞれの役割と責任範囲を施設側に確認しましょう。
医療対応・看取り体制など
施設が提供する「医療対応の限界」についてしっかりと認識し、その対応を確かめておく必要があります。
入居時に問題はなかったが、その後の体調悪化に施設が対応できず、病院搬送から退去になるケースもあります。そこで、以下の項目は事前に必ず確認してください。
・協力医療機関の診療科と対応範囲(週何回訪問か)
・医療行為の可否(インスリン・胃ろう・吸引など)
・看取り対応の可否(終末期ケア・死亡後の対応)
・緊急搬送時の家族への連絡体制
・看護スタッフの人数、配置時間(夜間対応の有無)
ほか
実際には施設によって対応に差があることも考えられるため、見学時に「看取りの有無」や「最期まで過ごせるかどうか」を具体的に質問しましょう。
老人ホームの入居までにかかる期間とスケジュール
老人ホームの入居には複数のプロセスがあるため、思っている以上に時間がかかることがあります。老人ホームへの入居は、施設やその他の事情によって異なりますが数カ月から数年かかる場合もあります。特に、特別養護老人ホームは待機が長期になりがちです。
また、入居手続きに必要な書類では、最も準備に時間がかかるのは「健康診断書」といわれています。これには、医療機関での診察・検査が必要となるため、予約から診断書受け取りまで通常1〜2週間程度を見ておく必要があります。
施設によっては独自の診断書様式を求める場合があるため、見学時や仮申込時にフォーマットを受け取っておくことが重要です。また、主治医の紹介状や服薬リストなども必要になることがあります。
老人ホームの入居日に持参する物
入居当日は、施設での生活がすぐにはじまるため、必要な日用品や書類を事前にそろえておく必要があります。持ち物は施設ごとに異なりますが、以下のような持ち物を参考にするとよいでしょう。
(1) 身のまわり品
・衣類(普段着、下着、靴下、パジャマなど)
・室内履き(滑りにくく履きやすいもの)
・タオル類(バスタオル、フェイスタオル)
・洗面用具(歯ブラシ、コップ、くし、ひげそりなど)
・食事用エプロン
・ティッシュ、ウェットティッシュ、ハンカチ類 ほか
(2) 医療・健康関連
・保険証、介護保険証、身体障害者手帳(該当者のみ)
・お薬、お薬手帳、服薬管理表
・眼鏡・補聴器・杖などの補助具 ほか
(3) その他
・家族写真や好きな小物(心理的な安心につながる)
・現金(少額)、印鑑(手続き用)
・施設指定の書類(健康診断書、同意書類など) ほか
ただし、すべてを持っていこうとせず、部屋や収納スペースなどに合わせた量を心がけましょう。その際、「長年使っていた湯のみ」「思い出の写真」など、生活になじみやすいものを中心に考えると良いかもしれません。
また、テレビなどの家電の持ち込み可否も確認するとともに、部屋のコンセントの位置なども確認しておくと安心です。
入居当日に家族が行うサポート
入居当日は「荷物搬入」→「スタッフとの最終面談」→「本人の案内」という流れが多いようです。可能であれば、家族は1〜2時間付き添い、昼食やはじめての活動まで同席するようにし本人の不安を軽くしてあげましょう。
老人ホーム(施設)「見学」のポイント

先ほど、「老人ホーム入居までの流れ」の中で施設見学の重要性を紹介しました。
そこで、ここではあらためて見学時に確認すべきポイントを紹介します。
スタッフの対応・生活環境・食事・レクリエーションの質
見学時に最も注目すべきなのは、やはり「人」と「暮らし」です。
以下のような点に注目して見学・質問をしてみてください。
(1) スタッフの対応
・挨拶は明るく丁寧か
・ご入居者に対して名前で呼びかけているか
・介助の際に無言でなく、声かけがあるか ほか
介護の質は人によって大きく左右されます。職員の声かけのトーンや距離感は、その施設の介護姿勢を映す鏡です。
(2) 生活環境
・洗濯や掃除の頻度は
・プライバシー(カーテンや個室の仕切り)は確保されているか
・夜間の見守り体制 ほか
施設によっては、夜間の職員配置が少なく緊急時の対応に不安が残る場合もあるため、夜間帯の体制も必ず確認しておくべきポイントです。
(3) 食事
・実際のメニューや盛り付けを確認
・嗜好やアレルギーへの対応を確認
・食事介助が必要な人への支援体制を確認 ほか
できれば見学時に食事を試食できると理想的です。食事の質は生活の満足度を左右する重要な要素です。
(4) レクリエーション
・定期的に開催されているか
・内容に多様性があり、本人の好みに合いそうか
・無理な参加強制がないか ほか
レクリエーションは心身の活性化だけでなく孤立を防ぐ効果もあります。掲示物などもチェックしてみましょう。
居室や共用スペースの清潔感・設備・バリアフリー状況
施設の「物理的な環境」も重要な判断材料です。
建物の新しさだけでなく、日々の清掃やメンテナンスの行き届き具合を見極めましょう。
(1) 居室チェックポイント
・ベッドや家具の配置は使いやすいか
・空調、採光、収納スペースは十分か
・緊急呼び出しボタンは分かりやすく配置されているか ほか
個室と多床室では快適さやプライバシーの度合いが大きく異なります。ご入居者本人の性格や希望に合うかを必ず確認しましょう。
(2) 共用スペースの確認項目
・廊下やトイレ、浴室などは清潔かつ安全か
・掲示物が整理されていて活動状況が分かるか
・外部からの訪問者スペースや面会室の充実度 ほか
施設全体の整理整頓ができているかどうかで、「スタッフの細やかさ」も見えてきます。
(3) バリアフリー設備
・段差の有無、手すりの配置状況
・車椅子利用者への配慮が十分か
・廊下の幅やトイレの広さは十分か
利用者の表情・雰囲気から施設の本質を読み取る
施設の“本質”は、職員でも設備でもなく、そこで生活しているご入居者の「表情」や「様子」に最もよく現れます。次のような視点で、施設の雰囲気を読み取ってみてください。
・ご入居者の表情・振る舞い
・笑顔や会話が見られるか
・無気力な人が目立たないか
・静かすぎる、殺伐としていないか
・声を出して会話する人が自然にいるか
・職員とご入居者の距離感
明るく過ごしている人が多い施設では、人間関係や日常生活がうまくいっている可能性が高いものです。
介護付有料老人ホームという安心の選択肢
老人ホームにはさまざまな種類がありますが、なかでも「介護付有料老人ホーム」は、安心して暮らせる環境と介護サービスが一体となった施設として注目されています。
このタイプの施設は、介護保険サービスが施設内で包括的に提供されており、日常的な介助だけでなく、健康管理や生活支援、レクリエーションなどのサービスが充実しています。特に、介護度が上がった場合でも住み替えをせずに済むケースが多く、高齢者本人にとっても家族にとっても心強い選択肢です。
さらに、24時間体制で介護スタッフが常駐しており、認知症や持病のある方でも安心して過ごすことができるよう配慮されています。
費用面では、施設により幅があるものの、月額費用と入居一時金のバランスを比較しながら、希望に沿った施設選びが可能です。「自宅での介護が限界に近い」「安心して任せられる場所を探している」と感じたときには、このような介護付施設の見学や資料請求から始めてみるのもよいでしょう。
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まとめ|「安心して任せられる施設」を選ぶために
老人ホームの入居は、人生の後半における大きな転機のひとつです。
ご入居者本人の安心・安全な暮らしを実現するだけでなく、介護を担ってきた家族にとっても心身の負担を軽減し、新たな生活のステージを整える大切なプロセスです。
スムーズな入居を実現するためには、情報収集から施設選び、手続き、そして入居後の関わり方まで、各ステップを丁寧に進めていきましょう。
Q&A|「安心して任せられる施設」を選ぶために
Q1. 老人ホームへの入居にはどれくらいの期間がかかりますか?
A. 早ければ1〜2カ月程度で入居できますが、人気の施設や公的施設では数カ月〜1年以上かかる場合もあります。
Q2. 老人ホームを探すとき、まず何から始めればよいですか?
A. まずはケアマネジャーに相談し、要介護認定の有無や本人の希望条件を整理するところから始めましょう。
Q3. ケアマネジャーがいない場合、どこに相談すればいいですか?
A. 地域包括支援センターが窓口になります。各市区町村にあり、介護に関する相談や申請手続きの支援をしてくれます。
Q4. 入居先はどうやって選べばいいですか?
A. 立地・費用・介護内容・医療対応・施設の雰囲気などを総合的に比較検討し、できれば複数の施設を見学しましょう。
Q5. 入居にかかる費用はどのくらいですか?
A. 月額10〜20万円が一般的で、施設によっては入居一時金(0円〜数百万円)がかかる場合もあります。
Q6. 認知症の親でも老人ホームに入れますか?
A. 認知症に対応した施設も多くあります。対応可否は施設ごとに異なるため、見学時に確認しましょう。
Q7. 入居時に必要な書類には何がありますか?
A. 健康診断書、介護保険証、要介護認定通知書、主治医の紹介状などが一般的です。施設によって異なります。
Q8. 入居前に体験入居はできますか?
A. 多くの施設で可能です。生活環境や他のご入居者との相性を確認できるため、ぜひ活用をおすすめします。
Q9. 保証人がいない場合はどうすればいいですか?
A. 成年後見制度の利用や、保証会社と提携している施設を検討する方法があります。事前に相談しましょう。
Q10. 家族は入居当日にどのようなサポートをすればいいですか?
A. 荷物搬入や最終確認に付き添い、ご入居者が安心して新生活を始められるようにそばにいてサポートしましょう。

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