デイサービス(通所介護)とは?を簡単に紹介。利用対象者や特徴、費用など
介護サービスの中でも関心が高い「デイサービス」について紹介します。特徴、メリット、費用などを網羅的に紹介します。
デイサービスは「通所介護」とも呼ばれ、要介護1~5の方を対象に、可能な限り自宅で自立した日常生活が送れるよう日帰りで様々なサービスを提供する施設の事です。
※要支援1,2 の方向けのサービスは介護予防通所介護
健康チェック、入浴や排泄の介助、生活機能訓練、口腔ケア、レクリエーションなどのサービスが提供され、精神面でもよい影響を与える環境が整っています。
食事代やおやつ代などは全額自己負担ですが、施設の利用料および専門的なサービスは介護保険が適用されるため、概ね「介護報酬」の1割の負担で利用することができます。そこで、自己負担分を含めて1回当たり1,000円~2,000円を費用の目安にしておくとよいでしょう。
ちなみに、介護報酬とは事業者がサービスを提供した際に得る「収入」のことで、概ね9割を市町村、1割を利用者が支払います。
<もくじ>
●デイサービスの利用対象者は「要支援者」および「要介護者」の方
●デイサービスは利用者数の規模で4つに分類される
●デイサービスで提供されるサービス(一般型デイサービス)
●デイサービスの種類
●お泊りデイサービスの提供について
●デイサービスでの一日の過ごし方
●デイサービスの費用
●デイサービスに在籍している職員(スタッフ)
●デイサービスを利用するまでの手続き
●デイサービスを選ぶポイント「見学は必ずしよう!」
●デイサービスのメリット(家族全員が幸せになるための利用)
●サービスに込められた「共創」の精神
●まとめ
介護は一人で抱え込まない。
介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)、デイサービス、ショートステイを提供するアズハイム。
多職種でしっかり対応してまいります。
デイサービスの利用対象者は「要支援者」および「要介護」の方
デイサービスの利用対象者は、要支援1~2および要介護1~5の方となります。
要介護認定は、原則として65歳以上の高齢者を対象としていますが、医療保険加入者で「特定疾病」を抱えている場合、40歳以上であれば要介護認定を申請することができます。
要介護認定は、まずコンピュータによる一次判定が行われ、その結果をもとに保健医療福祉の学識経験者が二次判定を行うという2段階のプロセスで進められます。このプロセスにより、要介護1~5が決まります。しかし、要介護の基準に満たない場合は「要支援(1~2)」または「自立」と判定され、受けられる介護サービスが異なってきます。
要支援の方は、要介護状態になることを防ぐための「介護予防サービス」を受けることになります。このサービスは、要介護状態への進行を防ぎ、本人の生活の質を維持するために重要です。
デイサービスは利用者数の規模で4つに分類される
デイサービスは、利用者数の規模によって4つに分類されます。
社交性があり積極的に交流を求める性格の高齢者であれば、大規模の施設でも構いませんが、内気で他の利用者と接するのが苦手な性格の場合、少人数のデイサービスを利用するなど、利用者の目的や性格を考慮することも施設選びには重要です。
また、規模によって施設の料金が変わります。
<デイサービスの4つの区分>
(1)地域密着型…月間利用者数300名以下(定員18名以下)
(2)通常規模型…月間利用者数301名~750名以下
(3)大規模型(I)…751名~900名以下
(4)大規模型(II)…900名以上
デイサービスで提供されるサービス(一般型デイサービス)
介護保険が適用されるデイサービスには、「一般型デイサービス」「認知症対応型デイサービス」「リハビリ特化型デイサービス」「療養型デイサービス」の4種類があります。一般的にデイサービスを指す場合は、一般型デイサービスであることが多いです。
一般型デイサービスでは、まず健康チェックが行われます。これは、利用者の健康状態を常に把握し、必要な介護を提供するために重要です。次に、日常生活の支援として、入浴や排泄の介助が提供されます。これらのサービスは、本人が快適に日常生活を送るためには必要不可欠です。
さらに、身体的サポートを目的とした生活機能訓練や口腔ケアも行われます。これにより、利用者の生活機能の維持・向上が図られます。デイサービスでは、他の利用者やスタッフとのコミュニケーションも図ることができ、レクリエーションやイベントを通じて精神面でもよい影響を与える環境が整っています。
自宅と施設の送迎については、デイサービスのスタッフが行うのが一般的です。これにより、家族の負担が軽減され、利用者も安心して施設を利用することができます。
次からは、一般型デイサービスを例に、提供される主なサービスについて詳しく紹介していきます。
提供サービス.1「食事」
多くのデイサービスでは、昼食とおやつが提供されます。高齢者の体調や持病に合わせた減塩メニューやアレルギー対応食を提供するほか、食べやすいようにきざみ食などが提供されることもあります。
デイサービスの食事は、栄養バランスがよいことが特徴です。これにより、自宅での食事において起こりがちな「食事(栄養)の偏り」を防止し、健康面のリスクを下げる役割を果たします。利用者の健康を支えるために、デイサービスでの食事は非常に重要です。スタッフも利用者の食事をしっかりと見守りながら提供するため、安心して食事を楽しむことができます。
提供サービス.2「入浴」
デイサービスでは、介護職員(スタッフ)による入浴介助が受けられるため、自宅での入浴が難しい高齢者が安心して利用することができます。入浴介護サービスの内容は主に以下の3つのうちいずれかとなります。
(1)一般入浴
主に、自立歩行できる利用者が対象です。個人での入浴、または大浴場での複数人の入浴が行われます。必要な場合は介助を受けながら、本人が自分で身体を洗ったりすることができます。
(2)中間浴
自立歩行はできないが、座っていられる人が対象です。座ったまま入浴するため、車いすからリフトを使って入浴します。
(3)特殊浴
重度の要介護者対象です。ストレッチャーなどの専用設備を使って入浴します。
※中間浴や特殊浴の実施有無や内容は施設によって異なります。
提供サービス.3「レクリエーション」
デイサービスでは、身体機能の維持や社会的な孤立の回避を目的に、様々なレクリエーションが提供されます。レクリエーションの内容は、体操やゲーム、料理や工作など多岐にわたり、基本的には集団で行われます。これにより、利用者は楽しみながら自然と脳を刺激することができ、認知能力の低下リスクが軽減されます。
デイサービスで提供されるレクリエーションは施設ごとに特色があり、折り紙などの一般的なものから、漢字の脳トレやカラオケなど、様々なアクティビティが用意されています。これにより、利用者の趣味や興味に合わせた活動ができ、生活の質を向上させることができます。
提供サービス.4「機能訓練」
一般型デイサービスが提供する機能訓練は、日常生活の維持を目的としたメニューとなります。これにより、利用者は生活の中で必要な身体機能を保つことができます。
<主な機能訓練メニュー>
(1)歩行訓練
歩行能力を維持・向上させるための訓練です。
(2)体操
体操は、筋力の低下を防止し、血行をよくするために行われます。
(3)嚥下体操
食事中の嚥下をスムーズにするための体操です。飲み込みがスムーズになることで、食事の際の安心感が増します。
(4)口腔体操
口腔体操は、食事や話がスムーズにできることを目的に、唇や舌、口周りの筋肉を意識して動かす訓練です。
デイサービスの種類
先ほども紹介した通り、デイサービスには一般型デイサービスのほかにも、「認知症対応型デイサービス」「リハビリ特化型デイサービス」「療養型デイサービス」があります。それぞれのデイサービスは、利用者の利用目的に応じて適切な選択が必要です。
認知症対応型デイサービスの特徴
認知症対応型デイサービスは、専門的な認知症ケアを提供するデイサービスです。認知症の方は、大人数での作業や交流が落ち着かず、症状を悪化させてしまったり、他の利用者へ不安などを与えてしまうことがあります。
そこで、利用者の認知症の程度によっては、認知症に対する専門的な技能・知識を持った職員(スタッフ)がサービスを提供する認知症対応型デイサービスを検討するとよいでしょう。認知症の診断を受けた人や、それに準ずる判断を受けた人が利用の対象となります。診断の結果、その状況に応じて以下の3つから施設を選ぶことになります。
(1)単独型サービス
単独で運営する事業所で、民家などを改装している場合もあります。
(2)併設型サービス
病院や特別養護老人ホームなどに併設されている施設です。医療や介護の専門家が常駐しているため、利用者の健康管理がしっかりと行われます。
(3)共用型サービス
グループホームの食堂や居間などの共用部分を使用して運営しています。グループホームは通常10人未満であるため、共用部分を利用する共用型では、利用者の人数が少数になりやすいのが特徴です。
※グループホームとは、認知症の高齢者が介護サービスを受けながら共同生活を送る住居のことです。
リハビリ特化型デイサービスの特徴
リハビリ特化型デイサービスは、身体的な介護を必要とせずに「介護予防」に取り組みたい方や、病院を退院した後の専門的なリハビリを望む方向けのデイサービスです。理学療法士や作業療法士などの専門職員(スタッフ)から訓練指導を受けられるのが特徴です。
このタイプのデイサービスでは、機能訓練が主要なサービスとなるため、一般型のように昼食やおやつ、レクリエーションなどは提供されないことが多いです。また、リハビリ特化型デイサービスでは、午前・午後各2~3時間でご利用者が入れ替わる特徴があります。
筋力や身体機能を維持したい方が、フィットネスクラブのような感覚で通うこともあります。このように、リハビリ特化型デイサービスは、利用者が自分の健康と体力を維持・向上させるための効果的な場所となっています。
療養型デイサービスの特徴
療養型デイサービスは、病気により常時医療ケアを必要とする方向けのデイサービスです。通常、療養型デイサービスは医療機関などと連携して運営されており、利用者が安心して過ごせる環境が整っています。
このタイプのデイサービスでは、食事や入浴などの基本的な介助に加えて、生活機能訓練を受けることもできます。これにより、利用者は日常生活の質を維持・向上させることができます。
療養型デイサービスには利用資格が設けられており、認知症などを含め重度の病気や後遺症を抱えている方が対象となります。このため、専門的な医療ケアが必要な利用者にとって非常に重要な役割を果たしています。
お泊りデイサービスの提供について
デイサービスの中には、日中のサービスを受けた後に、そのまま宿泊が可能な「お泊りデイサービス」を提供している施設があります。通いなれた施設での宿泊は利用者も安心しやすく、家族の急な外出や、介護疲れからの休息が必要な場合には利用を検討するとよいでしょう。
ただし、日中のデイサービスとは異なり、お泊りデイサービスは介護保険が適用されないため、全額自己負担となります。料金は施設によって異なるため、利用前にしっかりと確認しましょう。
デイサービスでの一日の過ごし方
デイサービスでの一日の過ごし方は施設により異なりますが、一例として以下のスケジュールを紹介します。
(8:30頃)自宅へお迎え
デイサービスのスタッフが利用者の自宅へお迎えに行きます。送迎サービスがあるため、家族の負担を軽減できます。
(9:30頃)健康チェック・機能訓練
施設に到着すると、まず健康チェックが行われます。血圧や体温の測定を行い、利用者の健康状態を確認します。その後、機能訓練が行われます。歩行訓練や体操、口腔体操など、日常生活の維持・向上を目指した訓練が行われます。
(10:30頃)入浴など
希望する利用者は入浴サービスを受けます。入浴介助を必要とする方でもスタッフのサポートがあるため、安心して入浴ができます。
(12:30頃)昼食・休憩
昼食が提供されます。デイサービスの食事は栄養バランスがよく、高齢者の健康をサポートします。昼食後は、休憩の時間です。
(13:30頃)レクリエーションや趣味活動
午後は、レクリエーションや趣味の時間です。体操やゲーム、料理や工作など、様々なアクティビティが用意されています。
(15:30頃)おやつ
利用者同士のコミュニケーションを楽しみながら、リラックスした時間を過ごします。
(16:30頃)自宅へお送り
デイサービスの一日が終了し、スタッフが利用者を自宅へお送りします。
このように、デイサービスでの一日は、健康と生活機能の維持を目的とした活動がバランスよく組み込まれています。利用者は安心して充実した時間を過ごすことができ、家族の介護負担も軽減されます。
デイサービスの費用
利用者がデイサービス(通所介護)を利用した際に支払う費用は、以下の3つに分類されます。
(1)利用料
デイサービスの「利用料」とは、施設での滞在や送迎、レクリエーションなどにかかる基本的な利用料となります。利用料は介護保険が適用され、利用者が負担する割合は1割から3割となります。
(2)加算(特定のサービス、人員体制に対して加算される費用)
デイサービスの「加算」とは、利用料」に追加して支払う費用で、
入浴介助や、個別の機能訓練、栄養に関する相談対応など、どの施設でも請求できる特定のサービスに対する加算と特定の基準を満たした施設において、介護福祉士有資格者が多いほど加算される サービス提供体制強化加算があります。
(3)食事代など
昼食やおやつなどの費用については介護保険が適用されず、全額自己負担となります。昼食は500〜1,500円ぐらいが目安となり、おむつや歯ブラシなどの日用品は、利用した場合のみ費用がかかります。ただし、持ち込みが可能な施設もあるため、その分費用を抑えることも可能です。
また、レクリエーションなどで使用した折り紙や工作用具なども自己負担となります。さらには、先ほども紹介した通り、宿泊サービスを提供しているデイサービスでは宿泊費も自己負担となります。
<各種費用の詳細(算出方法など)について、こちらのコラムをご覧ください>
⇒ デイサービスの費用をわかりやすく解説。1回あたり1,000円から2,000円が目安
デイサービスに在籍している職員(スタッフ)
デイサービスは以下の職員体制で運営されています。
(1)介護職員
介護職員は利用者数が15人までは専従で一人が配置されます。それ以上の利用者がいる場合は、5名増えるごとに1名が追加されます。
(2)生活相談員(ソーシャルワーカー)
生活相談員は、デイサービスの窓口として、利用者や家族の相談業務や施設との調整・手続きなどを行います。
(3)看護職員
看護職員は、看護師または准看護師資格を持った人が担当します。
(4)機能訓練指導員
機能訓練指導員は、看護師または准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、鍼灸師などの資格を持つ人が担当します。
(5)管理者
管理者は、職務に専従する常勤職員1名が配置されます。
このように、デイサービスは多様な職員によって運営されており、利用者のニーズに応じた総合的なサポートが提供されています。それぞれの職員が専門的な知識と技術を持っているため、利用者は安心してサービスを受けることができます。
デイサービスを利用するまでの手続き
デイサービスを利用する際には、事前に介護保険制度を利用する手続きを行います。以下の4つの手続きを経て、デイサービスの利用に至ります。
(1)申請を行う
まず、市町村役場の窓口や地域包括支援センターで申請を行い要介護認定をうける必要があります。要介護認定は、市区町村の介護保険窓口で申請できます。この認定により、利用者の介護の必要度が判定され、デイサービスを含む介護サービスの利用が可能になります。
(2)ケアプランの作成
次に、ケアマネジャーに相談して、ケアプランを作成してもらいます。ケアマネジャーは、利用者の状態や希望にもとづいて、最適な介護サービスを計画し、適切な介護サービスの利用を提案します。
(3)デイサービスの施設を見学する
ケアマネジャーの提案を受けながら、実際にデイサービスの施設を見学します。施設の雰囲気や設備、職員の対応を確認し、利用者にとって適切な施設かどうかを判断します。見学時には、サービスの詳細や費用についても確認することが重要です。
(4)申し込みをする
見学後、 担当ケアマネジャーが 施設に申し込みをします。申し込み手続きが完了すると、ケアプランにもとづいて、デイサービスの利用が開始されます。
デイサービスを選ぶポイント「見学は必ずしよう!」
デイサービスを選ぶ際は、施設の設備や雰囲気、食事やレクリエーション、職員の対応やスキルなどを確認することが大切です。そのためには、実際に施設を訪問して見学します。
施設を利用する高齢者にとって最適かどうかを見極めるため、できれば利用者本人と一緒に訪問しましょう。以下のポイントにもとづいて確認を行います。
(1)利用目的
利用目的を明確にしておくことが大切です。これにより、利用者にとって最適なサービスが備わっている施設かどうかを確認できます。また、目的に見合う専門職員(または有資格者などのスタッフ)がいるかも確認しましょう。
(2)利用者の性格
利用者の性格に合った対応やサービスが提供されるかを確認します。例えば、人と接するのが苦手、怒りっぽい、社交的であるなどの性格に応じた対応が行われているかを他の利用者との関係をみて判断します。
(3)送迎時間
自宅への送迎は何時になるかを確認します。
(4)衛生面
利用者の性格に合った施設の雰囲気かどうかに加え、トイレなどを含めた全体の「衛生状態(清潔さ)」も確認します。施設の清潔さは利用者の健康に直結するため、大切なポイントの1つとなります。
(5)職員の対応
職員の対応が丁寧で親しみやすく、信頼できるものであるかを確認します。他の利用者とのコミュニケーションの様子を観察するとよいでしょう。
(6)食事
利用者の健康状態に配慮した食事の提供が可能かを確認します。食事は利用者の楽しみのひとつでもあるので、メニューなどのバリエーションも確認するとよいでしょう。
(7)サービス内容など
入浴やレクリエーション、健康チェックや機能訓練の様子も確認します。何事も、利用者が快適に過ごせるように整っているかが重要です。
デイサービスのメリット(家族全員が幸せになるための利用)
介護を必要とする高齢者と家族が一時的に離れ、お互いの時間を持つことは、精神的によい効果をもたらします。これにより、高齢者には自分らしくあることへの前向きな気持ちが生まれ、家族には高齢者の気持ちを尊重する余裕が生まれます。
デイサービスは、身体的健康の維持だけでなく、家族全員が幸せに生活するための施設です。利用機会がある場合は、ぜひ積極的にデイサービスの利用を検討してください。
<デイサービスを利用する主なメリット>
(1)生活にハリが出る
スタッフや他の利用者との交流、またはレクリエーションを通じた刺激は生活にハリを与えます。他者から受ける刺激は、認知症の予防や進行の遅延にも効果的です。
(2)機能訓練を受けられる
体操や歩行訓練など、様々な機能訓練が受けられるため、身体機能の低下を軽減できます。寝たきり防止にも効果的です。
(3)栄養のバランスがよい食事をとれる
咀嚼がしやすく、さらに栄養バランスのとれた食事が提供されるため、健康を維持しやすくなります。
(4)日常生活の介護を受けられる
介護職員の適切なサポートのもと入浴ができることで、自宅での入浴が困難な状況を解消できます。その他にも、様々な日常生活のサポートを受けることができます。
(5)介護の負担軽減
介護による家族の身体的、精神的な負担を軽減することができます。自分のための時間を確保しリフレッシュすることで、家族全員の「生活の質(QOL)」が向上します。
サービスに込められた「共創」の精神
デイサービスでは、個別アクティビティやカルチャー教室、各種イベントに加え、機能訓練指導員によるリハビリなど、様々なサービスをご用意しています。
アズハイムのデイサービスではご利用者のナラティブ(その方の物語や語り)を理解し、エビデンス(科学的根拠)に基づいたサービスの提供を実践する「共創」の精神で取り組んでいます。
例えば、過去に書道の先生をされていた方であれば、その方が先生となり、ご利用者と一緒に書道を楽しんでいただくことができます。この「共創」の精神を通じて、ご利用者が役割を見つけ、積極的にその役割に携わることで、生きがいを感じてもらい、生活に新たなハリが生まれることを目指しています。
まとめ
デイサービス(通所介護)は、要支援1~2、要介護1~5の方を対象に、可能な限りご自宅で日常生活を長く営めるよう、様々なサービスを日帰りで提供する施設です。デイサービスでは、日常生活の支援に必要なサービスが介護保険制度下で提供され、介護報酬の概ね1割の利用料を負担します。食事などは全額自己負担となりますが、それも含めて1回あたり1,000円~2,000円を費用の目安にするとよいでしょう。
デイサービスは、一時的に高齢者と家族が離れる状況をつくり出します。これによってできる自分のための時間は、お互いの精神面によい効果をもたらします。
高齢者には自分らしくあることへの前向きな気持ちが生まれ、家族には高齢者の気持ちを尊重する余裕が生まれます。デイサービスは、身体的健康の維持だけでなく、家族全員が幸せに生活するための施設です。
利用機会がある場合は、ぜひ積極的にデイサービスの利用を検討してください。デイサービスを利用することで、高齢者も家族もともに充実した生活を送ることができるでしょう。
介護は一人で抱え込まない。
介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)、デイサービス、ショートステイを提供するアズハイム。
多職種でしっかり対応してまいります。