2019年03月08日
【研修総括・テスト】1年間学んできたラウンド研修レベル1・2のテストを行いました。
介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営するアズパートナーズ、その東京都千代田区にあるアズハイム本社にて、今年1年間のラウンド研修で深めた知識を再確認するテストが行われました。このテストの点数がよかったスタッフは4月の全社総会で表彰されるなど、研修は全社をあげて取り組んでいます。
3月は1年間学んだことを確認するテスト月間です。
アズパートナーズでは介護のスペシャリストとして、スタッフの技術・知識、意識の向上のための研修を、研修専門のチームに所属するケアアドバイザーが行っています。その中でも、毎月の参加となっているラウンド研修では、ケアアドバイザーがホームにて法定研修の他に、介護職として必要な知識の座学研修を行っています。
今年度のラウンド研修は5月から1月にかけて、レベルを2つにわけ「レベル1・レベル2」と行ってきました。
2月には、参加できなかったスタッフのための補講期間を設け、必ずラウンド研修に参加できるような体制を整えています。そして今月は、今年1年のラウンド研修で得て深めた知識を再確認するテストを行いました。
このテストは、今までのラウンド研修にしっかりと参加していなければ受けることができません。
そして、今回のテストに合格すれば、前年度よりもレベルが上がります。また来期かからは新たに「レベル3」が始まります。
ラウンド研修レベル1とレベル2では、様々な内容を取り上げてきました。
■感染症予防の3大原則や、感染対策の1つである標準予防策(スタンダード・ プリコーション)。
■口腔ケアや入浴に関すること。
■福祉の基本理念である「尊厳の尊重」。
■終末期にある方の多くが、全人的痛み(トータルペイン)を持っており、終末期のニーズを満たすためにも、他職種がチームを組んでケアにあたる必要があること。
■認知症を抱えるご入居者の最も身近な支援者としての認知症の基礎理解・医療職との連携、高次脳機能の基礎理解に関すること。
■一般的な「高齢者」のイメージ(「高齢者は〜だ」というステレオタイプな考え方)を取り払い、老化に伴う心理・行動の変化への理解。
■スタッフがご入居者にサービスを提供する上で全ての基本となる「シニアサービス理念」。
■介護過程を理解する。介護過程の目的は、ご入居者の「より良い生活」「より良い人生」の実現・継続を支援すること。
■「虐待」の様々な例をあげた認識を改め。
■介護予防・事故予防・感染予防など、「起こる前に食い止める術」を学ぶ。
■スタッフが介護予防の視点を持つことで、高齢者一人一人の生きがいや自己実現のための取り組みを支援し、QOL(生活の質)向上を目指す。
■ICF(障害という言葉の偏見をなくし、障害をありのまま理解しようとするモデル)の視点を持ち、病気や障害だけでなく「生きることの全体像」を捉えて、「助けるだけの介護」から「よくする介護」を考える。
■自然災害が多い国ということを踏まえた自然災害に関する学習。
■倫理及び法令遵守、身体拘束及び虐待の防止、プライバシー及び個人情報の保護。
3月に入り、いよいよ試験が始まり1年間の学習の成果を発揮します。レベルによって出題内容は変わりますが、アズハイムのシニアサービス理念・サービスコンセプトは両レベル共に必ず出題される問題です。これは、ご入居者・ご家族へのお約束であることと、私たちがアズハイムで働くうえで基本の考え方になりますので、正解して頂きたいパートですね。
60分の試験時間ですが、早々に解答が終わる方、時間いっぱい悩む方と様々ですが、来月までドキドキしながら結果を待つことになります。
こうして学んだ知識を試験終了と共に忘れてしまうことのないように、ご入居者の「生きがい・やりがいのある生活」に繋ぐことができるように、日々活かして頂きたいと思います。