2022年5月18日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズ本社(東京都千代田区)と各事業所をZoomでつなぎ、看護スタッフミーティングが行われました。このミーティングは2ヶ月に1回という期間で定期的に行われます。今回は教育・研修セクションのアドバイザーと看護アドバイザー、22名の看護スタッフが参加しました。
ケアチーフやケアリーダーの育成方針の中で必要なことを、看護スタッフと共有しました。
【ノーリフトケアを取り入れた、安心・安全・安楽な介助方法の獲得と指導】
ノーリフトケアとは、人力で移乗動作などを行うことによって腰や膝などを痛めてしまう事を予防するためのケアの方法です。移乗困難な方、すごく体重が重い方、協力動作があまり見られない方の生活の質を良くしていくためにも、活動量をあげていく必要があります。また、ノーリフトケアは、スタッフの負荷を減らすだけでなく、ご入居者の身体にとっても、より負担がかからないのではないかと考えられています。
【その人らしく生活が送れるように、看護スタッフと連携した薬剤の適正化と排泄課題の改善】
看護スタッフとケアスタッフが連携し、薬剤の適正化(ポリファーマシー改善)により、例えば下剤の服用によって夜間帯の排泄が見られるご入居者に対して、「脱オムツ」・「脱パット」など、少しでも改善が見られたら、それはケア連携の素晴らしい結果だと思います。生活の質をより良くしていくための改善アプローチを日々少しずつ積み重ね、多職種連携のもと取り組んでいきたいと思います。
【機能訓練指導員と連携「歩行訓練の強化に注力する」という目標】
ご入居者から「歩きたい」というご要望があっても、安全面での理由からケアスタッフ単体では介入することが難しかったシーンに着目して「歩いていこう!」という目標を立てました。
方法としては、居室担当者が歩行の様子を動画撮影して、その変化を評価をしていくというものです。対象者の選定や評価を行っていくうえで、機能訓練指導員だけではなく、看護スタッフとの連携も必要となってきます。ご入居者の状態を多角的にアセスメントしながらの検討となりますが、昨年よりも一歩でも前に進めていこうと、目標は高く設定しています。
研修参加者の声
看護師は研修を経てライセンスを持っている職種です。
ノーリフトケアを行う上では、事業所内研修やご入居者の選定の段階から、ノーリフトケア~スタッフの身体を守っていくという観点で、看護スタッフも一緒に関わることができたら良いなと思います。
研修担当者の声
今後、ノーリフトケアとして、スライディングシート・ボードを使用して安全なケアの構築を行えるスタッフの育成につなげていきたいと考えています。必要枠の対象者がどこに・どのくらいいらっしゃるのか?現状把握をまとめて、実際の福祉道具の購入から研修へつなげていければと思っています!