2020年11月12日
【AH杉並井草】「大正琴を演奏している姿を見せたい」その夢が、ご本人の努力の積み重ねで実現しました☆
2020年10月25日、東京都杉並区にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム杉並井草ではハロウィンコンサートが開かれました。その中で、大正琴の美しい音色を聴かせてくださったご入居者がいます。
今回、みなさまの前で大正琴を披露するきっかけになったのが、ご家族面会時のお孫さんとの会話でした。「即興のピアノ演奏が素晴らしくてね。次は、私も・・・。」
実は、この会話の前にも、スタッフとの「望む暮らしカンファレンス」や日々の会話の中にヒントはありました。そして、今回のお孫さんとの会話が決定打となり、「夢を叶えよう!夢プロ発動!」となったのです。
アズハイムの夢プロ(夢を叶えるプロジェクト)とは・・・
ご入居者の「やりたい」や「行ってみたい」を、スタッフが日々の関わりの中から引き出し、その実現に向けご入居者やスタッフ、時にはご家族も巻き込みながら一丸となり進める企画です。
普段は、自室で過ごされることが多い方でした。
普段体操などなかなか参加されず、食事以外では自室で過ごすことも多かったご入居者。昔、趣味で演奏されていたということで、ご自宅にあった大正琴をリハビリ目的でご家族が持参されていましたが、両手が動かしにくいということもあり、しばらく大正琴からは離れていました。
ですが、ご自身のお誕生日会でのこと。新卒スタッフが即興でご本人の前でピアノ演奏を行ったところ、その演奏に大変感動をされていました。
それからほどなくしてご家族との面会があり、「次は自分が・・・。」という胸の内をお話しされたのだと思います。
それからというもの、毎朝食後にお部屋から大正琴のいい音色が響き渡りました。スタッフがかわるがわるお部屋に訪室し、お声掛けさせていただくと、「いやあ、まだまだだよ」と照れながらおっしゃっておりました。そうして、毎日毎日練習をされてきました。
「大正琴を披露する」その夢が、「ハロウィンコンサート」でついに・・・!
ご本人による前説のあと、いざ、披露の時です!
緊張のせいか、若干顔を赤らめてはいたものの、堂々と演奏されるその姿は、これまでのどの日よりも輝き、自信に満ち溢れた姿でした。
新型コロナウイルスの影響で1回に大人数で集まることが難しかったため、フロア毎の入れ替え制で3公演行いました。そんなハードスケジュールにも関わらず、最後までしっかり演奏されたその姿こそ、「単に生活する」ではなく「夢や目的をもって生きる」まさにその瞬間だと感じました。