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アズハイム文京白山

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アズハイム文京白山

2019年05月22日

#研修

【AH文京白山】ラウンド研修レベル1「発達と老化の理解」「事故予防と再発防止」について学びました。

2019年5月13日、東京都文京区にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム文京白山では、4名のスタッフが「発達と老化の理解」「事故予防と再発防止」について学びました。

近年では、人間は一生発達を続けるという「生涯発達」の考え方が主流となっています。生涯発達において、人間の発達過程をいくつかに分けて把握しようとする考え方を発達段階といい、それぞれ習得・達成されるべき課題が存在を発達課題といいます。発達課題の捉え方には諸説ありますが、ここではエリクソン(Erikson,E.H)の提唱した発達課題を用いました。

老年期の発達課題とスタッフの関わり方

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私たちが関わるご入居者は、「老年期」の発達課題に向き合っている方々だといえます。これまで歩んできた人生を振り返り、見つめ直す時期です。良いことも悪いことも全て、自己を形成してゆくための人生として受け入れることができれば、統合性、つまり「自己を肯定できる心」を育ませていく事になります。しかし、自分の歩んできた人生に満足感や納得感が得られない場合には、「統合性<絶望」となり、自分の人生に納得できず、後悔しながら絶望感を強く心に抱いてしまうことがあります。

スタッフには、ご入居者が自分の人生を肯定し、豊かな気持ちで生活を送ることができるようにサポートすることが求められています。老年期を迎える人々に対する「肯定的に受け止められる環境の提供」つまり身体的支援の場としてだけではなく、“自分の人生の良い聞き手との出会い”の場としての在り方が、介護職に求められる役割であるといえます。

サクセスフルエイジングとは?エイジズムとは?

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人間は生まれながらに持っている特性を下地として、およそ3~5歳までの経験や学習によって、ある一定の行動傾向を形成します。その後、年齢を重ねていく中で徐々に自己を確立し、それとともに人格も形づくられていくといわれています。
老いを受け入れながら社会生活に適応して、豊かで幸福な高齢期を過ごすことをサクセスフルエイジングといい、老年期の主観的な幸福感を意味しています。アズパートナーズでは、ご入居者のできることを見出し、尊重し、『5つの誓い』を実践することでご入居者のサクセスフルエイジングに貢献することを目指しています。

エイジズム(高齢者差別)は、レイシズム(人種差別)、セクシズム(性差別)に続く第3の重大な差別だと考えられています。高齢者を高齢者であるという固定観念において否定的な扱いをすることは差別とみなされます。
高齢者福祉に携わる介護職が、老化に対する正しい知識を持ち、偏見なくご入居者と関わっていくことがエイジズムを排除する重要な要素となります。

ヒヤリハット報告書で、介護事故を防ぐ取り組み。

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介護事故とは、事業者・施設の過失・過誤の有無に関わらず福祉サービスの全過程に発生する全ての人身事故のうち、身体的被害や精神的被害が生じたものをいいます。
福祉サービスの特性から、ご入居者の自立的な生活を重視すればするほど「リスク」は高まると考えがちですが、「自由」か「安全」か、という二者択一ではなく、「より質の高いサービスを提供することによって多くの事故が未然に回避できる」という考え方で取り組むことが大切です。

災害(事故)が発生するメカニズムには、「1:29:300」の割合が存在し、さらに数千件の「不安全行動」と「不安全状態」が存在しているとされています(ハインリッヒの法則)。
ヒヤリハット報告書は、活用事故には至らなくても、場合によっては事故に直結したかもしれない、「ヒヤリとした」「ハッとした」事象を報告するものです。「気づき」を大切に、事故を予測する力を磨き、些細な気づきについても報告することが大切です。そして、その個々の気づきをチームで検討し、事故に至ることを防いでいくことが、ご入居者の生活をより『安心・安全』なものにしていくことにつながります。

参加者の声

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■お一人お一人の生きてきた人生を尊重し、いつまでも自分らしい生活が送れるように適切な介護サービスを提供します。
■肯定的な人生の良い聞き手になりたいです。
■気づきを大切にし、事故を予測する力を磨くことが大切。気づきをチームで検討し、事故になることを防いでいくことがご入居者の生活を安心・安全・安楽なものにしていくことに繋がります。
■ご入居者が出来るだけ長く、快適な生活を送れるように日頃のご入居者の生活状況からヒヤリハットを見逃さないようにしたいです。

研修担当者の声

スタッフは、ご入居者が自分の人生を肯定し、豊かな気持ちで生活を送ることが出来るようサポートすることを求められています。シニアサービス理念の5つの誓いにあるように、身体介護だけにとどまらず対話を通しての精神的なサポートを行うことは肯定的な人生の良い聞き手になるということにも繋がっています。そして多くの方々が老いを受け入れながらも、幸せな人生を過ごしたい、充実した高齢期を過ごしたいと考えていると思います。そのことをサクセスフルエイジングといいますが、こちらもシニアサービス理念の5つの誓いを実践することがご入居者のサクセスフルエイジングに貢献することにも繋がっていきます。

介護事故とは、事業者・施設の過失がある事故、ない事故で考えることが出来ます。日常生活にはリスクがつきものになるので、日常生活にあるリスクまで全てなくすことはできません。やみくもに全てなくそうとすると、不適切なサービスや虐待を誘発してしまいます。私たちは、やるべきことをきちんと行えば防げる事故を防いでいくことが大切です。個人ワークやグループワークを通して、高齢者が転倒しやすい理由や転倒予防策について学びました。また、事故を未然に防ぐためには、起こりえるご入居者の心身の変化や行動、周囲の人やモノを含む環境の変化などを想像力豊かに予測していくことが大切です。様々な異変や変化に気づくという感性がなければ、目の前の重大な危険や兆候が存在していることにも気づくことが出来ませんし、見過ごしてしまうことになります。危険感受性は個人差がありますので、チーム内で危険感受性を育てて、ご入居者が使用する場所の衛生や安全面に配慮して快適な住空間を提供することを心掛けてほしいです。そのためには、日常的に危険予知トレーニングやヒヤリハット報告書の共有と対策、事故後の原因と対策の仕方が重要であることを学んでいただきました。

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