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介護拒否はなぜ起きる?認知症の有無にかかわらず原因と家族の対応策を徹底解説

介護拒否は、認知症の有無にかかわらず多くの家庭で起こる悩みです。介護を嫌がる背景には、自立心や羞恥心、家族への遠慮、不安などさまざまな理由があります。介護拒否の主な原因や場面別の対応方法、家族が避けたいNG対応をわかりやすく解説します。

「入浴を嫌がる」「老人ホームなんて絶対に嫌だ」といった、親の介護に対する拒否反応は、認知症の有無にかかわらず多くの高齢者に見られます。こうした行動は、単なるわがままではありません。本人の尊厳や自立心、そして将来への不安を守ろうとする気持ちの表れであることが少なくないのです。原因を正しく理解することで、家族が取るべき対応や現実的な選択肢も見えてきます。

このコラムでは、「介護拒否」が起こる原因や向き合い方について、ご自宅やサービスを利用する際に、無理なく介護を進めるためのヒントをご紹介します。

<このコラムでお伝えしたいこと>
□介護拒否は「わがまま」ではなく、尊厳・自立心などを守ろうとするサイン
□原因は、自立心・羞恥心・家族への遠慮・認知機能低下など複数ある
□対応の基本は、理由を理解し、言葉のかけ方や方法を工夫すること
□強制・説得の繰り返しなどは状況を悪化させやすい
□在宅介護では、家族の負担や関係性の変化が介護拒否を強めることもある
□介護は家族だけで抱えず、ケアマネジャーや介護サービスを活用することが大切

介護は一人で抱え込まない。
介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)、デイサービス、ショートステイを提供するアズハイム。
多職種でしっかり対応してまいります。

<もくじ>
介護拒否は「わがまま」でも「困った症状」でもない
介護拒否が起こる5つの主な原因
【場面別】介護拒否への対応ヒント
介護拒否に対応する際、家族が陥りやすい3つの落とし穴(失敗)
介護拒否は「家族との関係性」によって強まることもある
関係性を変える選択肢としての「介護付有料老人ホーム」
アズハイムが実践する「拒否されにくい介護」
まとめ
Q&A|介護拒否の原因や対応法方法など

介護拒否は「わがまま」でも「困った症状」でもない

厚生労働省の「国民生活基礎調査」では、要介護者と同居している主な介護者の7割近くが日常的に悩みやストレスを抱えていることが示されています(2016年調査:68.9%)。
介護拒否も、こうした介護の悩みの一つとして多くの家庭で起こっていると考えられます。
しかし、介護を拒む親の言動を「わがまま」と受け止めてしまうと、対応を誤り、親子関係がかえって悪化する場合があります。介護拒否は、単なる反発ではなく、自分の尊厳やこれまでの生活を守ろうとする自然な心理反応である場合が少なくありません。まずは、親が抱えている不安や抵抗感を理解する姿勢が大切です。
また、同じ調査では、要介護認定者(要介護1〜5)の介護が必要となった主な原因は、「認知症」が23.6%で最も多く、次いで「脳血管疾患(脳卒中)」19.0%、「骨折・転倒」13.0%となっています。つまり、要介護者の約4人に3人は、認知症以外の原因で介護が必要になっているということです。
この結果からも、介護拒否は認知症の人だけに限られた問題ではなく、さまざまな理由で介護が必要になった高齢者に広く起こりうるものであることがわかります。

介護拒否が起こる5つの主な原因

介護拒否の背景(原因)には、親の自立心やプライド、羞恥心、そして過去の体験や認知症など、さまざまな要因が絡み合っています。そこで、ここでは代表的な5つの原因をご紹介します。

(1)自立心・プライド「まだ自分でできるという確信」

認知症を持たない高齢者に多いパターンです。
厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査」によると、軽度の支援が必要となった原因は、要支援1では「高齢による衰弱(19.5%)」が最も多く、次いで「関節疾患(18.7%)」「骨折・転倒(12.2%)」となっています。また、要支援2では「関節疾患(19.8%)」が最も多く、次いで「骨折・転倒(19.6%)」「高齢による衰弱(15.5%)」となっています。

<軽度の支援が必要となった原因>

1位2位3位
要支援1高齢による衰弱(19.5%)関節疾患(18.7%)骨折・転倒(12.2%)
要支援2関節疾患(19.8%)骨折・転倒(19.6%)高齢による衰弱(15.5%)

いずれも認知症や脳血管疾患が主因となる重度介護とは異なり、筋骨格系の衰えや体力低下など身体的な原因が上位を占めている点が特徴的です。このような場合、身体的には不便を感じていても、「精神的にはまだ現役」という感覚が強く残っています。
そして、長年、仕事や家事を担ってきた方ほど、「人の世話になる」ことへの抵抗は大きくなります。「老人ホームは年寄りの集まり」「知らない人に体を触られたくない」という言葉の裏には、「まだそんな段階ではない」という強い自負心があります。
この自負心(=自立心)は本来とても大切なものです。否定することなく、その気持ちを尊重した関わり方が鍵になります。

(2)羞恥心「入浴・排泄への根深い抵抗感」

入浴介助・排泄介助を拒否するケースでは、羞恥心が主要な原因となります。
特に、異性スタッフによるケアへの抵抗は強く、「恥ずかしいから嫌だ」という感情は認知症の有無にかかわらず共通して見られます。長年培われた「身だしなみは自分でするもの」「他人に裸を見せるものではない」という考え方が、介護という行為そのものへの拒否に直結します。

(3)家族への遠慮「迷惑をかけたくない」という心づかい

「息子に世話をかけたくない」「嫁に負担をかけるくらいなら我慢する」、これは遠慮や愛情から来る拒否反応です。厚生労働省の調査では、要介護者と主な介護者の同居率は45.9%となっています。また、「同居の主な介護者」について、要介護者などからみた続柄をみると、「子」が16.2%となっています。親が子に介護させることへの罪悪感は、実際にサービスを断る行動につながりやすく、「迷惑をかけたくない」という気持ちが、かえって家族を苦しめるというケースも少なくありません。

(4)過去の不快体験・環境変化への不安

「以前、デイサービスに行ったとき嫌な思いをした」「初対面のヘルパーさんが怖かった」など、過去のネガティブな体験が介護拒否の引き金になることがあります。また「知らない施設」「知らない人」「慣れない環境」への変化そのものへの恐怖も大きな原因です。

(5)認知機能の低下「介護の意味が理解できない」

認知症が進行した方では、「なぜ今、知らない人が家に来るのか」「なぜ服を脱がされるのか」という介護の目的・意味が理解できなくなります。厚生労働省の「認知症および軽度認知障害(MCI)の高齢者数と有病率の将来推計(2022年)」によれば、2025年の認知症高齢者数は約471.6万人(65歳以上の約12.9%、およそ8人に1人)に達する見込みといわれていました。さらに2040年には584.2万人へと増加が続くと予測されており、認知症による介護拒否への対応は多くの家族が直面する課題となっています。認知症の場合、怒鳴ったり、説得を繰り返すことは逆効果であり、感情に寄り添うアプローチが不可欠です。

【場面別】介護拒否への対応ヒント

介護拒否への対応は、「何を拒否しているか」によって異なります。ここでは場面ごとに、具体的なヒントを紹介します。

入浴・着替えを拒否する場合

ご自宅で介護される場合、いきなり「お風呂に入りましょう」という声がけは、特に認知症のある方には逆効果です。まず試みてほしいのが言葉の言い換えです。「お風呂」という言葉を避け、「さっぱりしましょうか」「温まりにいきましょう」などのフレーズが有効な場合があります。
いきなりの全身浴が難しければ、清拭(せいしき/入浴ができない人の体を、濡れタオルなどで拭いて清潔にするケア)・足浴・部分洗いといった段階的なアプローチを検討してください。
また、異性よりも同性の方が羞恥心も和らぎやすく、時間帯についても、本人が最も活動的で気分の良い時間帯(多くは午前中)を選ぶことで、拒否が和らぐケースがあります。

食事・服薬を拒否する場合

食事を拒否する場合、まず本人の好みや食べ慣れた味を取り入れることが基本です。
食欲不振には栄養補助食品の活用も有効です。量を減らし食事回数を増やす「少量頻回食」も試してみてください。
服薬拒否については、薬の形態を変えることが有効な場合があります。錠剤が飲みにくい方にはゼリー状への変更をかかりつけ医・薬剤師に相談してみましょう。また、薬そのものではなく「なぜこの薬が必要か」を丁寧に説明する機会を医師に設けてもらうことも検討しましょう。

デイサービス・訪問介護などのサービスを拒否する場合

「年寄りの集まりはいやだ」「知らない人を家に入れたくない」、この言葉が出てくる背景には、前述の自立心・プライドが関係しています。最初から「介護サービス」として提案せず、「体操教室」「料理サークル」「家事のお手伝い」などの言い方で試してもらうことがいいでしょう。
訪問介護では、いきなり長時間ではなく、まず30分程度の短時間訪問から始めることで警戒感を和らげることができます。同じスタッフが継続して訪問することで「顔なじみ」になり、信頼関係が生まれ、拒否感が薄れていきます。

施設入居そのものを拒否する場合

「老人ホームだけは絶対にいや」という言葉は、多くの家族が聞いたことがあるのではないでしょうか。まずは本人が「老人ホーム」に対してどんなイメージを持っているかを確認することが大切です。「暗い」「閉じ込められる」「家族と会えなくなる」など、古いイメージを持っていることが多いものです。
そのうえで、実際に見学・体験入居を勧めることが最も効果的です。例えば、現在の介護付有料老人ホームは、プライバシーを確保した個室、豊かな食事、充実したレクリエーションを提供しています。また、実際に本人が体験し「第三者」から説明してもらうことで、家族間の感情的対立も避けることができます。

介護拒否に対応する際、家族が陥りやすい3つの落とし穴(失敗)

強制、無理強いなど、介護拒否への対応では家族が知らずにやってしまいがちな落とし穴(失敗)があります。これにより、かえって状況を悪化させるケースも珍しくありません。そこで、ここでは3つの落とし穴を紹介します。

落とし穴①「強制・無理強い」

例えば、「早くお風呂に入りなさい!」と命令口調で促すと、尊厳を傷つけ、信頼関係が崩れます。特に認知症の方は言葉よりも「感情の記憶」が残りやすく、「嫌な体験」として刻まれてしまいます。

落とし穴②「繰り返し説得」

「何回言えばわかるの」といった繰り返しの説得は、本人だけでなく家族のストレスも大きく増やしてしまいます。厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、要介護者と同居している主な介護者の約7割が日常的に悩みやストレスを感じているとされています。感情的に疲れ切った状態で介護を続けると、本人の介護拒否をさらに強めてしまうなど、悪循環に陥りやすくなる点にも注意が必要です。

落とし穴③「一人で抱え込む」

「自分でなんとかしなければ」という思いから、ケアマネジャーや専門家への相談を後回しにするケースが多くみられます。専門家の視点を早期に取り入れることが、問題解決の最短ルートです。

介護は一人で抱え込まない。
介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)、デイサービス、ショートステイを提供するアズハイム。
多職種でしっかり対応してまいります。

介護拒否は「家族との関係性」によって強まることもある

介護拒否というと、「本人の性格」や「認知症の症状」が原因だと考えられがちです。しかし、もう一つ見逃せない視点があると、私たちアズハイムでは考えています。それは、介護拒否は「誰が介護するか」という関係性の問題でもあるのではないかという点です。
実際に厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、要介護者と同居している主な介護者の約7割が日常的に悩みやストレスを感じているとされています。また、厚生労働省の「令和4年 国民生活基礎調査」によると、要介護度が高くなるほど介護時間は長くなる傾向があり、要介護3では約3割、要介護5では6割以上の介護者が「ほとんど終日」介護を行っています。
家族は愛情をもって介護に向き合っています。しかし、長期間にわたって身体的・精神的な負担が続くと、本人は気づかないうちに声のトーンや表情、言葉の選び方が変化してしまうことがあります。高齢者はこうしたわずかな変化にも敏感で、「この人に世話をされたくない」という感情が生まれてしまう場合があります。
このように考えると、介護拒否は単に本人の問題だけではなく、介護する側の疲労や関係性の変化が影響している可能性もあるといえるでしょう。
つまり、介護者のストレスが高まることで、親(被介護者)の拒否行動が強まり、さらに介護者の負担が増える、そうした悪循環が生まれている可能性があるのです。
そしてもう一つ大切なことがあります。介護は、一人で抱え込むものではありません。
家族だけで何とかしようとすると、どうしても心身の負担が大きくなり、結果として関係性の悪化につながることもあります。ケアマネジャーや地域包括支援センターや、さまざまな介護サービスを上手に活用しながら、家族だけで背負い込まない体制をつくることが、介護拒否の改善にもつながる可能性があります。
介護を続けていくためには、本人だけでなく、介護する側の心身を守ることも同じくらい大切なのです。

関係性を変える選択肢としての「介護付有料老人ホーム」

前章でお伝えしたように、介護拒否は本人の性格や症状だけでなく、家族との関係性や介護者の負担が影響している場合があります。
在宅で家族が介護を担い続けると、どうしても疲労やストレスが積み重なり、知らないうちに親子関係が「家族」ではなく「介護する人・される人」という関係に変わってしまうことがあります。
そのようなとき、介護の環境そのものを変えることが、状況を改善するきっかけになる場合があります。その選択肢の一つが「介護付有料老人ホーム」です。
介護付有料老人ホームでは、24時間365日、専門の介護スタッフが生活をサポートします。食事・入浴など、在宅では家族の負担になりやすいケアを専門職が担うことで、生活リズムを安定させることができます。
また、家族は「介護を担う人」ではなく、本来の「家族」として関わることができるようになる点も大きな特徴です。実際に入居後、「親子関係が以前より穏やかになった」と感じるご家族も少なくありません。
もちろん、「まだ施設に入るのは早いのでは」「本人が嫌がるのでは」と不安に感じる方も多いでしょう。
しかし現在の介護付有料老人ホームは、見学や体験入居を受け付けている施設も多く、実際に環境や雰囲気を確認してから判断することができます。
まずは、情報収集から始め、家族だけで抱え込まないための一つの選択肢として検討してみることも大切です。

アズハイムが実践する「拒否されにくい介護」

在宅介護では、親子という関係性の中で介護が行われるため、どうしても感情的な衝突が起きやすくなります。
一方、介護付有料老人ホームでは、専門の介護スタッフがケアを担当します。家族ではない第三者だからこそ、適度な距離感を保ちながら接することができ、ご入居者の自尊心を傷つけにくい関係を築きやすいという特徴があります。
アズハイムでは、「今日は体調が優れないため入浴のタイミングを変更する」「水分摂取量が減っているため声かけを増やす」といったように、ご入居者一人ひとりの状態に合わせたきめ細かな対応を行っています。こうした個別対応を支えているのが、独自のDXシステム「EGAO link®」です。
睡眠・水分摂取量・食事量・活動量など、約200項目の生活データを日々収集・分析しながら、一人ひとりの小さな変化を把握しています。
感覚や経験だけに頼るのではなく、データも活用しながら丁寧に関わることで、在宅介護では難しい「寄り添う介護」の実現を目指しています。
実際にアズハイムの施設(ホーム)では、平均入院率が2018年3月の4.6%から2023年3月には1.7%へと低下しています。これは、日々の体調変化を早期に把握し、適切に対応することで、ご入居者の健康状態が安定していることを示しています。
もし介護拒否に悩んでいるとしたら、それは「親の性格の問題」ではなく、在宅介護という環境そのものが限界に近づいているサインかもしれません。
アズハイムは東京・神奈川・埼玉・千葉で介護付有料老人ホームを展開しています。次からは、介護拒否を生みにくい環境づくりのために行っている取り組みをご紹介します。

「EGAO link®」で体調変化を見逃さない

アズハイムの全施設(ホーム)に導入されている独自システム「EGAO link®」により、ご入居者一人ひとりの睡眠、活動量、水分量、食事量など約200項目のデータをリアルタイムで収集・分析しています。
「昨日は睡眠が浅かった」「最近水分摂取量が減っている」「活動量が少し落ちている」といった小さな変化を早期に把握することで、体調の悪化を未然に防ぐことができます。
体調が不安定な状態では、入浴や食事、服薬を拒否することも増えがちです。こうした状態を事前に察知して対応することで、介護拒否が起こりにくい環境を整えることができます。

担当スタッフ制で「知らない人」を「信頼できる人」に

施設(ホーム)入居に対する大きな不安の一つが、「知らない人にお世話をされること」です。
アズハイムでは担当スタッフ制を採用し、ご入居者一人ひとりに担当スタッフを配置しています。日々の会話や生活のサポートを通じて、趣味や好み、生活習慣を理解したスタッフが継続して暮らしをサポートします。
その結果、「知らない介護スタッフ」ではなく、「いつもの○○さん」という安心できる関係が生まれます。こうした信頼関係が築かれることで、入浴や食事などのケアに対する拒否感が和らぐケースも少なくありません。

自立支援介護「できることは自分で」を大切に

アズハイムの取り組みの1つが「自立支援介護」という考え方です。
必要以上の介助は、高齢者の身体機能の低下を招くだけでなく、「何もできない人」として扱われているという感覚を生み、自尊心を傷つけてしまうことがあります。
そのためアズハイムでは、「できることは自分で行う」という考えに基づいた関わり方により、ご入居者の自立心やプライドを守り、介護拒否を生みにくい関係づくりにつながります。

「夢を叶えるプロジェクト」で生活の楽しみを支える

アズハイムでは、「夢を叶えるプロジェクト」にも取り組んでいます。
「スポーツを楽しみたい」「旅行に行きたい」「孫に会いに行きたい」など、ご入居者一人ひとりが抱く思いを実現する機会を大切にしています。
こうした取り組みを通じて、「ここで暮らしてよかった」と感じていただける生活を目指しています。前向きな体験を積み重ねることは、ご入居者の生活満足度を高め、日々をより穏やかに過ごすことにもつながっていきます。

介護は一人で抱え込まない。
介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)、デイサービス、ショートステイを提供するアズハイム。
多職種でしっかり対応してまいります。

まとめ

介護拒否に悩むと、「どうして言うことを聞いてくれないのだろう」と感じてしまうかもしれません。しかし、多くの場合、その背景には高齢者本人なりの理由があります。

(1)介護拒否は尊厳を守ろうとするサイン

介護拒否は「わがまま」ではありません。自立心や羞恥心、家族への遠慮、不安、認知機能の低下など、さまざまな感情が重なって起こるものです。まずは「なぜ拒否しているのか」を理解することが、対応の第一歩になります。

(2)介護は家族だけで抱え込まないことが大切

厚生労働省の調査では、同居する介護者の約7割がストレスや悩みを抱えているとされています。介護は家族の努力だけで続けられるものではありません。ケアマネジャーや地域包括支援センター、介護サービスなど、外部の力を早めに取り入れることが重要です。

(3)施設入居は「あきらめ」ではなく、新しい支え方の一つ

介護付有料老人ホームは、家族が介護を手放す場所ではなく、家族と本人がより良い関係を取り戻すための環境でもあります。専門スタッフによるケアにより生活が安定し、家族は「介護する人」ではなく「家族」として穏やかな時間を過ごせるようになります。

もし今、介護拒否に悩み、「このままで大丈夫だろうか」とお考えなら、一度環境を見直してみることも大切です。
アズハイムでは、見学やご相談を通じて、現在の状況に合った介護の選択肢をご案内しています。
「まだ早いかもしれない」と思う段階でも構いません。
まずは、どのような生活環境やケアがあるのか、実際に確かめてみませんか。
ご本人にもご家族にも安心できる介護の形を、一緒に考えていきましょう。

Q&A|介護拒否の原因や対応法方法など

Q.1 介護拒否は「わがまま」ですか?
A. いいえ。多くの場合、本人が尊厳・自立心・不安を守ろうとするサインで、理由があって拒否しています。

Q.2 認知症ではない親でも介護を拒否することはありますか?
A. はい。介護拒否は認知症の有無にかかわらず起こります。自立心や羞恥心、環境変化への不安などが背景になることがあります。

Q.3 介護拒否の主な原因にはどんなものがありますか?
A. 代表的には、①自立心・プライド ②羞恥心 ③家族への遠慮 ④過去の不快体験・環境変化への不安 ⑤認知機能の低下、の5つが挙げられます。

Q.4 入浴を嫌がるとき、最初に試したい声かけは?
A. 「お風呂に入ろう」ではなく、「さっぱりしようか」「温まりに行こう」など、言葉を言い換えると受け入れやすくなる場合があります。

Q.5 入浴が難しいときの代替ケアはありますか?
A. はい。全身浴が難しければ、清拭(濡れタオルで体を拭く)・足浴・部分洗いなど段階的に進める方法があります。

Q.6 食事を拒否するときの対策は?
A. まずは好みや食べ慣れた味を取り入れ、量を減らして回数を増やす少量頻回食を試す方法があります。必要に応じて栄養補助食品も検討します。

Q.7 薬を飲みたがらない(服薬拒否)ときはどうしますか?
A. 錠剤が飲みにくい場合は、ゼリー状などへの変更を医師・薬剤師に相談します。また「なぜ必要な薬か」を医師から説明してもらう機会を作るのも有効です。

Q.8 デイサービスや訪問介護を嫌がるとき、伝え方のコツは?
A. 「介護サービス」と言わず、「体操教室」「料理サークル」「家事のお手伝い」など本人が受け入れやすい言い方に変えると、抵抗が下がることがあります。

Q.9 介護拒否への対応で家族がやりがちな失敗は?
A. 強制・無理強い、説得の繰り返し、一人で抱え込むの3つです。これらは拒否を強めたり、関係悪化につながることがあります。

Q.10 施設入居を「絶対いや」と言う親には、どう進めればいいですか?
A. まず本人の「老人ホーム」へのイメージ(暗い・閉じ込められる等)を確認し、見学や体験入居で実際を知ってもらうのが効果的です。家族だけで抱えず、介護付有料老人ホームなども含めて選択肢を広げることが大切です。

介護は一人で抱え込まない。
介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)、デイサービス、ショートステイを提供するアズハイム。
多職種でしっかり対応してまいります。