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アズハイム横浜東寺尾

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アズハイム横浜東寺尾

2018年11月17日

#研修

【AH横浜東寺尾】11月のラウンド研修(レベル2)は、「感染症予防」「生活支援の基本」「褥瘡予防の支援」「脱水予防の支援」です。

2018年11月9日、神奈川県横浜市鶴見区にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム横浜東寺尾では、11月のラウンド研修(レベル2)が行われました。
今回の参加者は4名。
「感染症予防」「生活支援の基本」「褥瘡予防の支援」「脱水予防の支援」について学びました。

「感染症予防の3大原則」を学ぶ。

ご入居者の健康・安全に直接影響を与える感染症を予防することは、ホームを運営していく上でとても重要なリスクマネジメントの一つです。また、そこで働くスタッフにとっても、安全な職場環境を維持していくために感染症の症状を理解し、予防対策の知識を身に付け実践することが自分自身を守ることにつながります。
「感染症予防の3大原則」とは、以下となります。
■感染源の除去
■感染経路の遮断
■感受性のある方の抵抗力増強

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感染症の原因となる細菌やウイルスなどの微生物を含むものは全て感染源となります。感染源となる可能性が高い物には直接触れないようにし、除去・洗浄を徹底します。感染経路は主に、「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の3つです。感染経路を遮断するためには、マスクの使用や手洗いの徹底が重要です。最後に、感染症を発症するかどうかは、生体が持っている抵抗力により異なります。抵抗力を強化する取り組みが、感染症予防に繋がります。

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「スタンダード・プリコーション」とは。

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感染対策の1つに標準予防策(スタンダード・ プリコ―ション)があります。スタンダード・プリコ―ションとは、『「すべての患者の血液、体液 (汗を除く)、分泌物、排泄物、粘膜、損傷した皮膚には感染の可能性がある」とみなし、患者や医療従事者による感染を予防するための予防策(標準予防策)』のことです。 感染症の有無を問わず、すべてのご入居者を対象に実施します。具体例として、援助毎の手洗い、ディスポ・マスク・予防衣の着用、使用したリネンの消毒、環境の整備等が挙げられます。

生活とは、人間の尊厳を守るための営みであり、一人一人の価値観や文化が反映された個別性の高いものでもあります。

そのため、生活支援を行うにあたっては、ADL(日常生活動作)や病気、コミュニケーション等の身体的、精神的側面のアセスメントはもちろん、人間関係(家族及び周囲の人との関係性)や社会とのつながり(町内会や近隣との付き合い、趣味活動等)といった社会的な側面にも目を向けることが必要です。

アズパートナーズが目指す介護サービスは、「生命の長さ」だけに重きを置くのではなく、価値観やライフスタイルまで 含めて『いつまでも自分らしい生活』を送っていただけるようご入居者を支援することです。そのためには、ICFの視点で全人的にご入居者を捉え、生活することそのものへのご本人の意欲を引き出すことが重要なポイントとなります。日常生活の中に目標や希望を持ち、それを達成・実現したいというご本人の意欲をかき立てるには、レクリエーションの視点を活用することが効果的です。

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スタッフ自身が目の前にいるご入居者お一人おひとりに興味を持って関わり、具体的なレクリエーションを提案していくことが大切です。

「褥瘡予防のための生活支援」を学ぶ。

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褥瘡とは、皮膚や皮下組織に局所的・持続的な圧迫が加わって血流障害を起こし、栄養が行き渡らなくなり、組織や細胞の一部が壊死して皮膚が崩れていくことです。寝たきりの方に多くみられ、麻痺や認知症のある方も圧迫に気づかず褥瘡を発生してしまうことがあります。褥瘡は、出来てしまうと治りにくいのが特徴です。しかし、放置しておくと皮膚の炎症が悪化して水ぶくれや膿瘍になり、さらに進行すると、褥瘡から体液が漏れ出ることで体に必要な水やタンパク質などの栄養素が失われ低蛋白血症を起こすこともあります。

さらに、菌が血液内に侵入してしまうと、血液を介して全身に菌が回り(敗血症)、最悪の場合死亡するケースもあります。早期に発見して治療につなげれば、治癒までの時間は短く済みます。逆に、重篤化した状態になれば治癒までの時間は長くかかり、感染症等のリスクも高くなります。だからこそ、介護職が褥瘡発生のメカニズムを知り、予防の視点で支援することが非常に重要です。

脱水とは、体内の水分や電解質が過度に不足した状態のことをいいます。

一般に高齢者はもともと体内の水分量が少なく、のどの渇きを感知する神経(渇中枢)も鈍化するため、水分摂取量は減少します。その上、腎機能の低下により、多くの水分を必要とするため、慢性的に脱水を起こしやすい状態にあります。脱水状態になると、血液(血漿)の量が減り、血圧が下がります。血圧が低下すると、肝臓や消化器といった臓器を巡る血液量が減り、不要な老廃物を排泄する能力が低下します。そのため、神経や筋肉に悪影響が出て、脚がつったりしびれや脱力が起こったりします。重篤化すると意識障害や脳梗塞、心筋梗塞を引き起こすこともあります。

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自覚症状の乏しさからご本人からの訴えが無い、自発的な水分補給がなされない場合が多いため、スタッフが脱水に関する正しい知識と対応方法を知り、細心の注意を払ってご入居者の日常の様子を観察し支援することが必要です。

参加者の声

■脱水の徴候には皮膚の乾燥や表情がぼんやりとしている等多くのものがあり、スタッフが日頃からご入居者の様子をしっかりと観察することが重要であることを学んだ。

■褥瘡が発生しやすい部位を改めて考え、ポジショニングで体圧の分散を意識したケアを行いたいと思います。ブレーデンスケールを参考にリスクの高いご入居者は特に注意したいと思います。

■褥瘡から起こる病気の発生リスクが数多くあることが解り、起こり得る状況を的確に捉えて予防していくことで病気になる原因を少なくできることを理解できた。

■脱水症状になる状況やそれに伴う身体の変化や重篤化する状態などを知る事が出来た。身体には十分な水分補給が必要であり、特に高齢者は上手に水分補給が出来ていないので注意が必要であると感じた。

担当者の声

今回の研修では、生活支援を行う上でご入居者を全人的に捉えてアセスメントする「ICF」の視点を持つこと、その実現の為にシニアサービス理念の5つの誓いを実践することの必要性から始まりました。ご入居者が日常生活の中で「生きがい・やりがいのある暮らし」を実現できるために個別性のある具体的なレクリエーションを提供していくことが大切です。しかし、周囲から沢山の楽しみが提供されたり環境が整っていても、不調があると「自分の好きな事・やりたい事」が楽しめない事があります。その理由は様々ですが、ご自分から訴えられない不調の一つである、褥瘡・脱水の予防について研修を行いました。
褥瘡とはどんな状態のことをいうのか、なぜ出来てはいけないか根拠を持って言える方は多くありません。悪化すると最悪の場合は死亡するケースがあることを改めて認識することが出来ました。
褥瘡の予防には、リスクアセスメント・スケールの1つであるブレーデンスケールを用いて発生要因を確認します。毎日深くかかわる私達だからこそ、発生要因にいち早く気づくことが求められます。普段の日常生活で褥瘡になりやすい「好発部位」についても確認をし、長時間局所的に圧迫することのないように体位変換を行う等し、ご入居者に合った具体的な対応を行う必要性を理解する事ができました。
脱水に関しても同じく、根拠を持って危険性と予防の必要性を理解することが出来ました。高齢者は自覚症状が乏しいと言われており、訴えがなく、自発的に水分補給されないことがあるので、脱水予防に必要な観察の視点について演習を通して確認をしました。夏の暑い時期の脱水も問題ですが、冬場の乾燥する時期にも脱水は起こるので、ご入居者に合わせてこまめな水分補給を行って、予防に努めて欲しいと思います。

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